■ 124 トリエンナーレ2016 岡崎レトロ会場を巡る ■

8月11日から「あいちトリエンナーレ2016」が始まりました。
3年前は9月下旬に涼しくなってから出かけたのですが、今回は豊橋もあることだし、できれば早いうちから少しでも見に行きたい。
とは思うもののお盆から続く暑すぎる日々では、気をつけないと熱中症だし,炎天下を歩く元気がない。
そこに迷走台風10号のせいで一日曇り予報の日曜が出現、これはチャンスかも?と、まずは地元岡崎会場を巡ってきました。

岡崎の主要会場は4カ所(東岡崎駅・岡崎表屋・シビコ・石原邸)、もちろん歩いて回れますがこの暑さに負け,自転車で一周しました。
このサイトのタイトル「・・・里山を歩く」と一致しませんが、まあ「特別編」ということで勘弁してもらいましょう。
名鉄東岡崎会場から乙川を渡って時計回りに岡崎公園の端を抜け,岡崎表屋〜シビコ〜石原邸〜籠田公園と一周、このルートだと途中2ヶ所で晴明神社があるので,これもひさしぶりに見てくる。(本町晴明神社の入口アーチがいつのまにかリニューアル)

それにしても岡崎会場は、どこも見事にレトロな建物ばかりを選んだものです。
国道1号線沿いの表屋というのは,しょっちゅう前を車で通っているのに気づきませんでした・・・一階で事務所が稼働中なのもすごいが。
そのレトロの筆頭が有形文化財「石原邸」、岡崎会場でもっとも作品と建物が一体化して溶け合ってます。
(かつては毎日前を歩いていた建物なんですが,古民家喫茶時代は知らないし,中に入ったのは今回がはじめて)

石原邸はもともと冷房なんてないし,他も古い建物のせいか空調が充分とは言えません。
夏に強い人以外は、秋めいてからゆっくり廻るのがいいのかもしれません。(この日は結局"にわか雨のち晴れ間"で蒸し暑かった)
124triennaleMap.gifこの地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平28情復、第82号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
東岡崎(No1)の駐輪場はバスのロータリーのさらに東です。
(どこに自転車置いたらいいかわからず捜してしまった)
hiokazaki1.jpg築60年近い駅ビル自体もうすぐ建て替えなので,会場となるのは今回で最後か?(右画)

駅から北に橋を渡って左折したところに唐沢町晴明神社があります。(No2)
一見ただの民家です。

川沿いに西へ進んで菅生神社角を右折するとNo3岡崎表屋です。
建物もすごいが階段もなかなかインパクトありました。
2・3階の作品展示はどこまでが元々の部屋の造作なのか,迷ってしまいます。
ここからさらに西の浄瑠璃姫供養塔(No4)まで行って国道を渡ろうと思ったら歩道橋に自転車用スロープがない!
康生通り南交差点まで戻って北上,No5シビコ会場へ向かいます。

ここは前回(2013)でもメイン会場ですが,今回は6階のみ。
最初に目にする,大量の印画紙で築いたゴミ山(?)のオブジェが一番印象に残った。
光と音のインスタレーション作品は面白いサウンドでゆっくり聞きたい気もあったが,何しろ暑すぎるので耐えられなかった。
花火プロジェクトは実際に見た方が面白そうなんだけど。

シビコを出て通りを渡るともう一つの晴明神社。(No6)
ここは五芒星のアーチをくぐるという,晴明ブームの頃話題となったパワースポット。00yajirusi.jpg
そしてNo7石原邸へ。
岡崎会場の目玉かも?
実はレトロというより前近代建築だけど。

最後に,No8籠田公園の自由参加作品でひとまず終了。
PENTA
←10/24 岡崎公園「ペンタルム・ルミナリウム」追加UP(クリックしてリンクへ)

 ・名鉄東岡崎駅の場所はここ⇒MAPION
03-1jinja.JPG No1 東岡崎会場で一番目立つのがこれ。
「反転の山」
素材は土だというのだけれど、作ってからひっくり返すとこうなるのね。
底(制作時はてっぺん)に作者の顔がある。

紐で繋いだポンチョを着た4列28台のオートバイがホーチミン市内を走る映像に,なんとなく見入ってしまう。
その最後で、ポンチョがばらけていくらしい。
しまった、そこは見逃した。
05road.JPG No2 唐沢町の晴明神社。(公民館)

石灯篭に清明神社と彫ってあり、鉄柵には五芒星が埋め込まれています。(右画)

空襲でここに神社が一時避難していた場所だともいうけれど、よくわからない。
09kannon1.JPG 唐沢町の晴明神社から川沿いに西に向かうと、
対岸でなにかやってます。
「おとがワ!ンダーランド」と名づけた、この夏の継続イベントらしい。

今の一週間をコア期間としていろいろ実施してるようだが、でも苦戦している模様。
めげずに継続してほしい。
No3 岡崎表屋、このビルの存在自体がすごい。

左:これも作品なのだろうか?
以前からの台所そのままとも思えるが・・・。

右:別の部屋の陳列ケース。
子どもが気まぐれに置いたものと言ってしまえばそれだけのような・・・うーむ。
11kuzure2003.JPG No4 浄瑠璃姫供養塔
岡崎表屋からさらに西へ200m。

あまり知られてないけれど、矢作の長者の娘(浄瑠璃姫)と源義経の悲恋伝説が残っている。

供養塔の背後に見えているのは、再建された岡崎城東隅櫓。(45mの城壁と合わせて¥1億だそうな)
23_norosi.JPG
No5 岡崎シビコ会場。


30年前には駐車場へ入ろうとする車が周囲に列を作っていたのだが,今となっては遠い日々。

トリエンナーレ2016は6階へ登るのだが,4・5階は空フロア(店舗が撤退)で入れません。
22top.JPG 左:コラムプロジェクト?トランスディメンション?
「Matter/Vomit」他
06cibico3.jpg

右:「DOM-TAK-TAK-DOM-TAK」
(見るからに暑いが実際そのとおり)
26big1.JPG No6 本町の晴明神社。

晴明聖地巡りの人たちには,この入口アーチが注目を浴びた。
商店街の一角にあり,秋のJAZZストリートでは晴明神社の名前での企画もある。
ホームページもあるので気になる人は検索を。

26big1.JPG 左:No7「石原邸」 その井戸と庭、土蔵入口。

1859年に建てられた古民家で国登録の有形文化財。
外観からはわからないが,費用をかけて修復され一時は喫茶店。

右:世界のスパイス展示作品と玄関土間の天井梁。
町家とは思えぬ梁の太さ。
素敵なマッチング。
26big1.JPG 左:衝立のカラフル樹脂板を通して中庭を見る。
手元のタイル作品が生きる。



右:土蔵の壁に積まれた屋根瓦の間に陶器の展示作品。
26big1.JPG No8 籠田公園の「NET Project」

来た人が自由に紐を結んでゆく作品。
最後に他の2会場とあわせて巨大なネット作品に再構成されるという。
(閉幕前の愛知芸術文化センターで)


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