■ 127 鶏足(けっそく)城址/豊田市旧足助町 ■

鶏足城は、足助城(真弓山城)の支城ともいわれますが実態は不明で,足助七城にも入っていません。
以前は行き止まりの民家の許可を得て左から登るルートでしたが,4年ほど前の豊田市わくわく事業で逆方向から登る本来の登城路や案内板が整備され,登りやすくて楽しめるルートに変わりました。
ルート上には石碑や祠が点在し,東と西に腰曲輪や堀切が残り,広い本曲輪から見る北の展望もなかなか。
さらに奥の観音堂跡まで進むと巨石の下に馬頭観音像,その巨石に登れば南の展望が開けて,炮烙山が見える。
短いながらたいへん充実感の味わえる城址探訪でした。
足助城とあわせて訪れたい城址です。(その足助城は再建された建物も含めて見どころが多く,いつの日か別項でUPしたい)
124triennaleMap.gifこの地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平28情復、第82号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
地点に車を置いて歩きます。(この先は車を停める場所がない)
個人宅へ向かってゆるやかに登っていくと、右前方に墓地のある小山が目につき,そこへ斜めに登っていく山道が見えます。
あれだろうと見当はつくのですが、猪よけ金属柵が続いており、どこから入ったらいいのかわからない。
ちょうど運よくお年寄りが農作業中でしたので聞いてみると、開閉式の柵の場所を示して頂けました。(No1)
教えてもらわねば、ウロウロしてしまったでしょう

斜面を登ったところのNo2と、その先No3にも開閉式猪柵がありますので、開いたらちゃんと閉めて通ります。
No4の「あと100m」標識を過ぎるとまもなく、巨石上に石の祠が二つある場所に着く。(No5)
ここが城址の末端で堀切らしきものもあります。
腰曲輪から丸太土留め階段で本曲輪(No6)へ登れば意外に広い平坦地で北の展望あり。
猿投山が見えます。

カシミールによれば恵那山も見えるはずなんですが,気候的な問題か,繁った樹木のせいなのか、見えません。
巨石の点在する山頂からさらに先へ進みます。

本曲輪を下った西の腰曲輪の先に「旧観音堂跡」の案内(No7)があり、そこにはひときわ巨大な岩がそびえ立ち、基部には馬頭観音像があります。
その巨石の上に登れば、山頂とは逆の南面展望が広がる。(No8)椿

名残を惜しみながら来た道を戻れば、早くもヤブツバキが咲き始めていました。(右)

・鶏足城址の場所はここ⇒MAPION
入口 地点:公道からの分岐。

道路脇に車を停めて歩き始めます。
ここより先は個人宅専用路となります。
kuma 左:民家への進入路には猪よけの金属柵が張り巡らしてあります。
No1付近で柵を開けて入ります。

右:上に墓地のある斜面を斜めに登っていきます。山側には電気柵もあります。
09kannon1.JPG No2地点で墓地に向かう道と分かれ、猪柵を開けて奥へ進みます。
電気柵は、犬を抱えて乗り越えました。
No3 再度三回目の猪柵を開けて入ります。
左の巨石上には「南無阿弥陀仏」の妙号石。


右画:少し登るともう一つ妙号石。ただ、こちらは割れて半分しかありません。
どこからか持ってきたのでしょうが、上半分はどこ?
11kuzure2003.JPG No4 城址まであと100mの案内板が立っています。

落ち葉を踏んで歩く、気持ち良い林です。
案内板で「左へ」とあるので、そちらへ進むと・・・。


23_norosi.JPG No5 巨石上2ヵ所に石の祠が立っている。
一つは「山の神」、もう一つは「××神社」で不明。
何らかの結界と見るべきか。


これを過ぎたところが腰曲輪で、その先に小山状の本曲輪(山頂)が見えてきました。(右画像)
22top.JPG No6 大石の点在する広い山頂部。(本曲輪)
北側は猿投山から恵那山まで見えるハズなんですが、遠くは無理でした。10nisiyama.jpg
22top.JPG No7 西の腰曲輪の先に観音堂跡の案内があり、その前には信仰の対象となる巨石があります。観音


巨石の下に小さく見えるのが馬頭観音像。(右に拡大画像)
ここを見られただけでも充分に訪れた価値があります。
22top.JPG No8 巨石の上に登れば南の展望が広がる。

正面中央に炮烙山が少しだけ頭を見せています。
10nisiyama.jpg 戻ってくると、道を教えてもらったお年寄りがまだ草取りを続けておられました。(画像の右端の人物)
 
ウチの犬を見て、
「飼犬が2年前に車にひかれて死んでしまい寂しい」と、話してくれました。
(付近にほかの人家はない)


2016.10.19 UP ■二代目に戻る■
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