■ 023 豊橋市民の石巻山 ■

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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
豊橋市の石巻山は石灰岩の岩山で,蛇穴・ダイダラボッチの伝説の地,役行者が訪れたという話もあるようです。
またここは,南北朝時代の南朝方「高井主膳正」の居城であったとも言われ,中腹には「自刃伝説地」の案内もあります。
要するに,古くから人々に親しまれた山なのでしょう。
今も豊橋市内の小学校が遠足に来るようで,石巻神社上社付近のさびれた観光施設群(失礼,営業中の宿もあります)とは別に,今なお人気の場所といえるでしょう。(夜景もけっこう有名らしい)
地図
石巻神社上社の駐車場に車を停めて登れば約30分ですが,アプローチは大切。
やはり石巻神社下社(上図の反対側)に参拝し,ここから登るというのが本来でしょう。

登山道路脇から入る登山道は帰り道に残しておいて,まずは西へ迂回します。
No1で県道から分岐し,山裾を迂回するように西登山口まで歩きます。
No2地点から登山道(おそらくこれが本来の参道なのでしょう・・・案内板あり)になります。
巨木の残る雑木林の登山道を登っていくと,No4で送電鉄塔に出会います。
ここには「高井主膳正自刃の地」の案内が倒れており,また山腹からの別ルートとの分岐合流点でもあります。

さらにゆるやかな登りのあと,中腹の観光施設(旅館)の裏手を抜け,石巻神社(上社)の鳥居の立つ石段に出ます。(No5)
まずは神社参拝,そして石段途中から石巻城址へと山道を進み,磐壁下の不動院・このしろ池〜竜神社・天狗社を廻り,尾根上で直行してきたルートと合流して山頂へ。
伝説の蛇穴・巨人足跡,大天狗・小天狗を過ぎると山頂直下の天狗平です。(右図)

犬連れの場合はここまで(天狗平)にして引き返した方が無難です。
山頂へは北側から登るのですが,鎖場,狭い非常鉄階が連続しており,犬には酷ですし,他の登山者に遭遇する可能性も高い。
複数で来たのなら,犬と留守番する人を残して山頂往復するのもいいでしょう。
もちろん,山頂からはすばらしい絶景が広がります。
三河湾〜渥美半島,東の弓張山地まで,すばらしい展望の地。

帰路は山上駐車場横から尾根道(登ってきた道のすぐ脇の尾根)を下ります。
やがて,登りに出会った送電鉄塔の前に飛び出しますので,ここから北に向きを変えて石巻神社下社に向かって下り,登山道路と出会う場所が,すなわち最初の駐車場です。

石巻山の場所⇒mapion
石巻神社 駐車場()の向かいにある石巻神社下社。
創祀年代は不詳。
文徳実録に851年の記録があるという古い神社。

2月の管粥祭(くだがゆまつり)
4月の鬼祭りが今も行われてるという。
分岐西尾根 左:No2地点の西登り口(案内)。
この付近に記念碑(石碑?)があるようですが見逃しました。

右:No3付近の西尾根ルートと巨木たち。
鉄塔主膳 左:No4の送電鉄塔。

右:同じ場所に倒れていた高井主膳自刃の地の案内板。(ここが峠の分岐点です)  
上社 No5石段付近から見る石巻神社上社。

この鳥居の向こう側に右方向への分岐があります。
最初の分岐が「石巻自然科学資料館」(無人)脇を抜け,不動院・このしろ池経由で山頂へ。
次の分岐は山頂へ一直線の尾根道。
城址案内不動 左:石巻城址案内。(拡大可)

右:巨大な磐壁直下の不動院。(No6)
左下がこのしろ池。この山が海から隆起して出来た時にコノシロ(魚)がここに取り残されてしまった・・・という。
蛇穴ダイダラボッチ 左:蛇穴の案内。
石巻山の名は,大蛇がこの山をぐるり巻いてい たからという話があります。

右:巨人(ダイダラボッチ)の足跡案内。
どれが足跡かはっきりしませんが。
天狗平 No7 天狗平。

山頂へは,案内板にそって左から回り込みますが,鎖場,非常階段の連続。
犬はここまでがよろしいかと思います。
山頂 石巻山山頂。

まったくの岩場です。
雨上がりには,鎖場・非常階段を登ってくるのも注意が必要。
しかし,絶景が充分報いてくれます。
これは北西方向。
展望 同じく山頂から,これは渥美半島〜三河湾。
残念ながら,春霞でした。 (拡大可)
行者 駐車場脇の石仏群。

2010.03.09 ■戻る■
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