■ 024 鳳来寺/利修仙人道と旧田口線周遊 ■

鳳来寺山は,いまさらいうまでもなく信仰の山です。
1300年前に利修仙人(役行者の兄弟ともいわれる)が開山したという鳳来寺は,徳川家康誕生のご利益もあって幕府の保護下にあったようですし,芭蕉の句碑他名所・旧跡いたるところにあります。
1425段を登って山頂を巡る表参道ルートは別掲載とし,今回はちょっとこだわりの道,旧田口鉄道に沿って玖老勢まで歩き,そこから利修仙人護摩所へ登り,尾根から不動滝へ下って門谷へ戻る周回路を載せます。
 ☆ 表参道〜馬の瀬〜本堂〜石段下りで周回 ⇒ No130 鳳来寺,馬の背ルート 2017.01
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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
鳳来寺入口駐車場(:ここが旧鳳来寺駅)に車を置いて県道32号を北西に向かいます。
まもなく左に田代トンネルが見えてきます。ゲートはあるが通れないこともないので中を歩く。中央部は素堀の岩盤です。(No1)
抜けたところの橋を渡ると鳳来寺山麓青少年旅行村。(通年のはずですが冬期は閉鎖の様子?)
直進すると切通しから麹坂トンネルなのですが,ここは通れそうにないので,県道に戻って歩道を歩きます。ここから鳳来寺小学校前(No2)までの約1km弱は県道沿いに歩くしかありません。(この間だけは全く残念)

鳳来寺小学校前から再び旧田口線("なかよし小道"という遊歩道になっている)を歩きます。
だんだん標高が上がり,玖老勢の集落を見下ろす場所を過ぎるとまもなく,利修仙人道との分岐(No3)です。
石仏群のある墓地を左手に見ながら,斜面の登山道を西にゆるやかに登って行きます。
雑木林の尾根道がやがて大きな岩壁に突き当たると,ここが利修仙人護摩所。(No4)
岩壁の下に利修仙人像が安置されていますが,上方はオーバーハング気味のすごい岩壁です。

国土地理院の電子地図にある鳥居マークは利修仙人護摩所と思われますが,その場所では尾根上に出てしまうので明らかにマチガイ。一休みしたら護摩所から右へ巻いて,その尾根を目指します。(巻き道にはロープもあるので大丈夫)
尾根まで出ると木々の間から玖老勢がのぞきます。(No5)
そのまま山頂を目指しても行けなくはないけれど,犬にはちょっと厳しい岩場が何箇所もあります。
尾根に出たところから門谷へ下って行くのが妥当なルートでしょう。
急な斜面をすこし下ると不動滝(No6),さらに5分ほどで門谷からの林道の終点(No7)に出ます。

林道を下れば,梅林の脇を通って,やがてまだプールの残る小学校跡へ。そして表参道に合流です。
時間のゆとりがあるならば,参道を山門まで歩いてあちこちのモニュメントや句碑を見たい。
山門からすぐの傘杉を見たかったが,今回は時間切れで断念しました。

女子寮

右:駐車場から見た鳳来寺表参道入口。
 200mほど入った左側に帰路で
横を通る鳳来寺小学校跡があります。
 ここから山門までは約1kmほど。

左:上記のすぐ左に残るおおきな廃屋。
当初は軍病院,後に鳳来寺高校女子寮だった。
その高校も作手高校と合併して消えるらしい。
ここもまた過疎。(2011.3月閉校予定)

門谷参道

tasiroT橋 No1 田代トンネル入口と出口の橋。

このトンネルを抜けると歩行者のみの橋があり,その先は鳳来寺山麓青少年旅行村となる。
小学校 しばらく県道32号脇の歩道を歩くと,現在の鳳来寺小学校前で再び田口線跡に出会う。

ここ(No2)からは県道と離れて,「なかよし小道」という名の旧線路上を歩きます。
望玖老勢 線路はゆるやかに登っていき,切通しの先では眼下に玖老勢の集落が広がります。
分岐 No3 利修仙人護摩所への分岐地点。

正面の墓地手前を右に入ります。(案内あり)
墓地内には墓石だけでなく、いくつか石仏群があります。
護摩所1護摩所2 No4 利修仙人護摩所。
圧倒されるすばらしい磐壁です。
見上げれば,まるで屋根のように岩が張り出しているのでした。(拡大可)
ここを右に巻いて行くと尾根に出られます。
望玖老勢 No5の尾根から玖老勢を望む。

木々の間から玖老勢の集落が見えます。
ここから山頂へ向かう道はなかなか手ごわい。
犬連れなら不動滝へ下りましょう。
高徳不動 No6 かつて多くの参拝者が訪れたという不動滝。(高徳不動)

ここには
「大猪に襲われた猟師を助けた観音様」
という伝説が残っているという。
林道終点 No7 不動滝から下ってきた林道終点。
(画像左に尾根から下りて来たルートがある)

右手斜面では,なにやらボランティアによる植林事業が行われている様子である。

門谷の小学校跡までゆったり林道を下る。
傘杉 参考までに,山門からすぐのところにある表参道の名所傘杉

日本の名木百選というとたいてい入っている。
樹高約60mというのは,日本一だともいう。
(これは2009年の画像です)

2010.03.18 ■戻る■
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