足助はすっかり観光の町になったようで,いつ行っても香嵐渓周辺は賑わっています。 とくに11月に入っての紅葉シーズンは通過することさえ大変なので,毎年その時期は国道153号を走るルートを避けています。 ただ,10月の今ならまだ渋滞の心配はないし,シーズン直前で人出も少なかろうと天気の良くなった午後に出かけてみました。 足助七城と呼ばれる周辺の城址の内,近場の3つ(大観音城,城山城,飯盛山城)が今回の目的地です。 本当は真弓山城を入れたいのですが,入場料を払って入るため,犬連れには無理です。(残りは臼木ヶ峯城,成瀬城,黍生城) |
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■この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号) ■この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。 |
車は足助中学下の無料駐車場へ停めます。(P) ここから東へ下り国道153号に合流,今朝平橋(No1)で川を越えたら西へ旧道を戻りますが,せっかくなら川沿いの遊歩道を歩きたいところ。 No2に観音寺入口の案内板が立っており,ここから登る坂道は雪洞の列が出迎えてくれるものの,夏草が生え放題で荒れ気味の参道です。紅葉の時期なら観光客が来るのでしょうが,展望地(居館跡)から上の観音寺はすでに無住となって長いようでした。 その裏から城址(主郭)へ登る道はまったくの竹やぶと化していますが,わりと明瞭な切岸が残っています。 次の城山城はまたわかりにくい。No3のNPOの看板を目印に路地に入り,かなり苦労して道を探し,キリスト教会の東側から登って行けましたが,通ってはみたものの,この道は現在閉鎖されている様子です。帰路に使ったバイパスをくぐる舗装路で登ったほうがわかりやすいし,こちらのルートには「おせん滝不動」(No4)という見どころもありますからこちらを推薦。 バイパス上り線の道路脇に城址へ続く階段があるのでこれを登りますが,ここも国土交通省の名前の入ったトラ柵が置かれて通れるのか通れないのか不明。通行止めとは書かれてないので進むと,特に問題はなさそう。 主郭とおぼしき平坦地一帯は竹やぶと化していますが,外周に石組みが残っていますし,大きな瓶の残骸も発見しました。 帰路は”おせん滝”を参拝し,稲荷神社の鳥居脇を通って街に戻りました。 最後は,香嵐渓の中心ともいえる飯盛山城。 国道420号に接する山の東端(裏道)から登りましたが,さすがにここは整備されています。 3つ目となると疲れてしまいヨレヨレでしたが,人も犬もちゃんと山頂巨石まで登ってきょうの目的は達成できました。 それにしても,10月も終盤だというのに暑い一日(今朝平交差点25度)で,汗びっしょりかきました。 飯盛山城址の場所はこちら⇒ |
No1 今朝平橋を渡ってすぐ,旧道右側の崖には石仏が祭られています。 左から,役行者,弁財天,馬頭観音像。 (だと思う) |
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上記から川沿いの遊歩道に下ります。 気持ちがよいし,なんと言っても車が来ないのが安心です。(旧道は一方通行ですが車はけっこう走ってきますので犬には危険) |
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No2 大観音寺(展望台)への登り口。 上記遊歩道最初の登り階段で往来へ出ると右手目の前です。観音寺の案内板もあります。 しっかりした階段はすぐに終わり,山道になります。 倒れた雪洞などはこれから補修でしょうか? |
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大観音寺の裏から主郭の平坦地に登ります。 振り返れば,歴代の墓?を背景に無住の寺。 その境内には倒壊の危険を知らせる看板も立っており,哀れさを増加させます。 |
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大観音城主郭は竹やぶの中。 (標高224m) 時期も悪かった,薮蚊に刺された。 |
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たとえ寂れていようとも,足助の街を眺めるには不都合はない。 左に見えるのは,飯盛山。 |
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足助バイパス脇の城山城登り口。(のトラ柵) ここまでは稲荷神社横を通る舗装路で登れます。 城山城址は,2000〜2001年にかけ大規模な発掘調査が行われました。 それによれば,飯盛山城の支城としてはかなり大規模な構造だったようです。 愛知県埋蔵文化財センターで調べるとその報告を読むことができます。 |
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城山城主郭と思われる平坦地で見つけたのは,外周部の石積みと,この壊れた大瓶。 (倒木がモロに当たってますが近年のモノか?) |
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No4 城山城から下ってバイパスをくぐると「おせん滝不動明王」の社とその滝があります。 思いがけぬ景色にお得な気分。 ただこの滝口は,崩れぬよう人工的に補強してあるようですが。 |
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上記から下ると,この稲荷神社の脇を通って足助の街並に戻ります。 なおここで頼めば上記の滝不動でご祈祷をしてもらえます。 学業繁栄・交通安全・厄除開運など。 |
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最後に飯盛山(254m)へ。 これは山頂展望台兼休憩所。 前回あった飯盛山経塚の説明板が消えていました。何かマチガイでも書かれていたのか? |