■ 053 くびら岩は台風の倒木に埋もれていた〜船着山 ■

新城市東部の船着山山頂近くに「くびら岩(宮毘羅岩)」という巨石があります。
その「船着」とは,大昔にまだ一帯が海だった時,神様の船が流れ着き,岩に船を舫ったからだと言います。(現地案内)
磐座・巨石と聞けば一応見てみたくなるので,久しぶりに晴れた11月半ば,このくびら岩を目玉に,船着山へ出かけました。
いちおう常寒山への縦走も考えて地図を持ったのですが,毎度の事ながら日曜朝の雑用を片付けて出発したら11時をとうに過ぎていました。
国道151号を行き過ぎてしまい,長篠城址から戻ってきて宇連川を渡り,新城クリーンセンター前の林道を見過ごしてまた引き返し,結局車を停めて歩き出したのは午後1時頃です。
この夕暮れの早い時期にこんな遅いスタートでは,船着山往復しか出来ないのはごく当然の結果で,まあしょうがないですねえ。
map
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
車はクリーンセンター前の広くなっている県道69号沿い(P)か,林道を入った滝不動付近(No1)に停められます。

まずはたくさんの奉納幟に案内されて「塩沢滝の入沢不動明王」に参拝・・・といっても滝自体は落差も小さく,眼下に見下ろすのみでよくわからない。不動様石像は光背の炎が赤く塗られ,割と新しそう。
林道に引き返してしばらく砂利道を歩くと,りっぱなコンクリート橋(No2)に出ます。この橋を渡ってすぐ,左側の斜面に登山口の案内板がかかっています。(No3)
杉植林と落葉樹林との境の急登を登って行くと小ピーク付近(No4)からはゆるやかになる。
境界をゆったり登って行くといきなり舗装された林道に出てしばし唖然。(No5)
対面する斜面の階段を登り,再び植林帯を行くとまたも未舗装林道に出る。(No6)
正面倒木脇に続く道を行くと,おおっと出ました「くびら岩」・・・でも周辺は倒木だらけ。
直径1m近い巨木がくびら岩をかすめるようにひっくり返り(根っこが上向いてます),2009の台風の威力を見せつける。なんとか木を乗り越えると,すぐ山頂に到着。

帰路は同じ道をたどるつもりが,小ピークから谷筋の道に入ってしまいしました。(図の緑線)
気付いたものの,踏跡は明瞭だし距離もなさそうなので,そのまま下ると橋のすぐそばに出ました。

船着山の場所はこちら⇒MAPION
(1/8000で船着山林道が現れます)

林道入口 県道69号沿いの新城市クリーンセンター向い側に林道入口があります。
県道が広くなっているので駐車できます。

カキの無人販売の露店が置いてありました。
一袋に5ヶほど入って¥100。
幟 No1 塩沢滝の入沢不動明王。

幟がたくさんあるので,どうしたって気になる。
ゆるやかに下っていくとまもなく不動様には会えますが,残念ながら滝までは行けません。(ザイルが要りそう)
カニ 上記の滝不動への参道で,沢蟹を発見してちょっかいを出してます・・・まったく懲りない犬です。
カニL
ハサミを振りたてて威嚇しますが,いかんせん小さいので威力に乏しい。結局隠れたつもりか。
橋 No2 りっぱなコンクリート橋。

登山口はこの先の左側斜面です。
帰路に尾根を間違えて下りてきたところ,このすぐ先で林道に合流できました。
登山口 No3 登山口の標識。

よく目立つ標識でありがたい。
いつまでもつかなと,余計な心配をする。

ここからはいきなりの急登となります。
林道 No5 舗装林道に出ました。
林道らしからぬ立派な舗装路(船着山林道)。
階段調べると吉川⇔市川間5.9kmを結び,2005竣工の碑もどこかにあるらしい。国土地理院の地図では途中で切れてますが,googleやmapionでは林道全線載ってます。

右画:すぐ前に木の階段
千両? これはたぶん,千両の実。(ひょっとして万両?)

まだ紅葉前なので,林の中の赤色はよく目立つ。
舗装林道から上で,あちこちに見られました。
林道&倒木 No6 二つ目の林道出会い。

といってもこちらはもう廃道状態でその終点です。
倒木の脇に上への踏跡が続いてます。
くびら岩  宮毘羅岩No7 倒木?,宮毘羅岩?
向う側に見る本体が右画像。

宮毘羅は海の守り神,金毘羅(こんぴら)と同意で,薬師如来を守護する12神将のひとり,宮毘羅大将を指す。

それにしても台風の威力はすごいものがある。
石積み 金毘羅様の石像があるというので探索。
宮毘羅岩の周辺に残る壊れた石積み(左)とその付近に転がっていた鬼瓦?(右下)は確認。
鬼瓦 
他にも瓦の残がいはあったものの,石像はついに見つけられません。
(倒木だらけで,まともに捜せた訳ではないけれど)
山頂 そして,明るい日差しの船着山山頂(427m)。

案内松山峠を経て常寒山へ行けるのですが,きょうはとても無理です。 次の機会に取っておいて,案内板だけ見て帰ります。(いつになることだろう?)
帰路 帰路,所々で林越しに下界がすかし見えます。
ちょっとでも展望があればうれしい。
紅葉はもうちょっと先か?

2011.11.15 UP ■戻る■
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