■ 059 鍵万燈の西尾万燈山/西尾市 ■

前回の新城市万燈山に続き,西尾の万燈山です。
こちらの万燈祭はかぎ万燈と呼ばれ,火線の形は同じ半円ですが,左下にカギにあたる折れ曲がり部があります。
(ただ平地から撮った写真ではこの部分はほとんど見えない)
新城万燈山の徳蔵寺に相当するのが長圓寺(No1),建って400年近い大きな寺です。(京都所司代板倉勝重の菩提寺とか)
近くに県内最大のシイの木があるので,こちらもいっしょに見てきました。

ここは岡崎・西尾の境の平地にある里山で,西尾市の「生きものふれあいの里」の一部ですから,道案内など整備が行き届いて歩きやすいルートです。そして,昔から祭りのために整備されてきた山は,かぎ万燈に使われる西方面に抜群の展望を見せてくれます。
ただし「生きものふれあいの里」の本拠地(センターゾーン・トンボの里)一帯はペット持ちこみ禁止ですから,そちらから犬連れでは通れませんので注意。
map
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
上永良神明社の大シイを見るなら貝吹神明社の駐車場へと思ったのですが,場所がわからず,車は長圓寺駐車場()へ。
(ここはきれいなトイレもあるので,それはそれで良かったかも・・・ちなみに貝吹神明社は東部保育園の裏にありました)

まずは西へ・・・もうタンポポの咲き始めた田んぼの中を歩いて大きな神楽殿のある神明社(印)に向かいます。
樹齢千年という大シイは,意外にも大変元気に葉を繁らせていました。
すぐ東を流れる広田川堤防を歩いて戻ると,東に万燈山の全景がよく見えます。

長圓寺(No1)境内を抜け,No2の墓地分岐は直進して「野鳥の森」を抜け,桜並木の舗装路へ。
No3から舗装路を300mほど歩くと,かぎ万燈の火線の北端への取り付き(No4)があり,斜面を登ったところが,ちょうど「かぎ」の部分になるようです。
ここですでに西尾から岡崎南西部の展望が味わえます。(もう春霞で三河湾までが精一杯ですが)
さらに火線を登った,三角点のある広場(No5)からの大展望は,この低山にしてはちょっともったいないほど感動的です。
このピークにある祠は「戦国時代に戦で亡くなった人を埋葬した古塚」(西尾市HPより)だということでした。
さらに東へ進むと観音さま(たぶん)の石仏群,その先には庚申塔があります。
前回はここで引き返したのですが,今回は東になにやらもっと高いピークが見えてるのに気づきました。(これは冬の利点)
進んでみると,こちら(No6)こそが万燈山最高点と思われます。(登頂札もいくつか下がっていますし)
帰りはかぎ万燈の南端に下り,蝶の小径を下って長圓寺〜駐車場へと戻りました。(帰路は緑線)

西尾万燈山の場所はこちら⇒mapion

大シイ 上永良神明社の大シイ。

元の幹はすでに枯れてますが,枝幹はまだまだ元気なようです。
この背後に神楽殿があります。(珍しい)
万燈山遠景 上記神明社付近から見る万燈山。
前の川は矢作川支流の広田川。かぎ万燈

ここからだとかぎ万燈の半円を描く炎の形がうっすらわかります。
(左下がカギ部分)
長圓寺

左:No1長圓寺山門。
実に風格がある・・・けれど少々痛んでいるように見えます。
右:大きな本堂
取り付き No4 山頂への取り付き。

"野鳥の森"経由で出た舗装路を約300m。
この階段を登るとすぐにかぎ万燈の半円の火線先端(かぎの部分)に出ます。
塚 左:No5 三角点付近にある古塚。
下:西方面への大展望。
展望
観音 左:古塚の東にある,観音像群。






右:その奥の庚申塔
登頂札 登頂札3 
No6本来の最高点にあった登頂札3つ。

この標高は,MAPIONで測ると154m。
No7 下った「かぎ万燈の原っぱ」から見あげる。

西尾いきものふれあいの里センターゾーンから来るとここに出ます。
(前回はここから山頂に登って引き返した)

"チョウの小径"でNo2へ下りました。
茶畑 駐車場(P)の東に広がっていた茶畑。

ここが西尾であることを思い出させてくれます。
もっとも,この北隣はデンソー西尾工場です。
工業地帯でもあります。

2012.03.14 UP ■戻る■
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