■ 067 観音山・財賀寺/豊川市 ■

山門の仁王(金剛力士)像と本堂の千手観音で知られる財賀寺から登る観音山です。
行基によって開かれたこの財賀寺は,当初は観音山の頂上にあったといいますから,この山と寺は切り離せないものなのでしょう。
解説本(愛知の130山)では,南のゆうあいの里(ぬくぬく湯¥400)を基点にゴルフ場の西を通って観音山へ登り,南へ下って財賀寺を抜けてくるコースで紹介されています。
前回はこのルートで歩いているので,今回はあくまで財賀寺を中心に周回する短縮コースで歩いてみました。
他にも,県道334号の千両町の鉄塔付近から行者尾根を登り,反時計回りに北から観音山に至るコースもあるようです。
67map.gif
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
No1の山門付近には駐車場がいくつかあります。私は山門を過ぎてすぐ左に停めました。()
仁王さまで有名なこの山門から,一気に本堂(No5 観音堂)へ向かう参道はずっと石段の連続です。
これは避けて,まずは左の文殊堂(No2)へ向かうのが普通の判断といえましょう。

文殊堂からは西に向かう遊歩道があったようですが,斜面が崩れたのか今は痕跡しかありません。
それでもわずかな踏み跡をたどって,北西に尾根を目指すと,それほど苦労せずに広い登山道に出ることが出来ました。(No3)
ここからは登山道を歩きます。
階段を登るとまもなくべンチのある休憩地(No4),展望もあるのでここで昼食とします。
10月半ばにしては暑い日でしたが,さすがにここは気持ちがいい。
再び歩き始めてすぐに財賀寺から来る道と合流,最後の急登を越えると広い観音山山頂です。
頂上一帯はかなり伐採されていました。(旧財賀寺の調査か?)

下りは途中から広い林道になりますので,本堂への分岐を見逃さないようにしないと山門まで舗装路を下ってしまいます。
本堂(No5)を参拝後,不動明王石像の並ぶ石段を下るところで参拝者に出会う。
いったん舗装路に出るところに「四国霊場お砂踏み回路(廊?)」のある慈晃堂(No6)。
ここから山門までは長い石段が続きます。
途中右側に,役行者の祠と石像(No7)がありますので,ここは休憩を兼ねてゆっくり見たい。

財賀寺の場所はこちら⇒MAPION

山門 No1 山門(仁王門)。

案内用の竹さおを持った解説者がおられます。
前回(2002)には解説も聞きました。
不思議な方です。
文殊堂 No2 文殊堂。

庭園があります。
ここは知られた古刹のはずですが誰もいない。
あまり人の気配がありません。
休憩 No4 ベンチのある休憩地。

文殊堂から適当に尾根を登り,No3で登山道に出てからしばらく登るとここに到着。

木々の合間から三河湾が望めます。
この先は,急登が待っていますので,ここでゆっくり休んだほうが良いと思います。
急登 上記の休憩所を出て,財賀寺からのルートと合流すると,この山頂への急登となります。
短いけれど,それなりにきついです。
雨や雪でも降ったらちょっと行く気がうせるかも。
(とはいっても高々50m程度の標高差ですが)
山頂 観音山山頂(409m)。

誰が担ぎ上げたのか,観音像があります。
一帯は丘状の緩やかな斜面で,かつて財賀寺があってもおかしくない程度に平地があります。
展望もある。
本堂

No5 観音堂(=本堂)。

ちょうど,下から石段を上って来た,きょう初めて会う参拝者がいました。

不動 その観音堂から下る石段には,不動明王の像が並んでいます。(No6)
不動明王ばかり,というのは珍しいので画像に撮ってみました。
このそばに慈晃堂があります。
行者祠  
No7 役行者の祠とその前の祭事広場。

注連縄が張り巡されております。
この画像のすぐ右側には古木もあります。
(樹勢は衰えていますが,風格はある)

2012.10.23 UP ■戻る■
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