■ 071 大村山山頂のコンクリート台座と蛇穴/新城市 ■

新城東部の山吉田で,地元の山を登っておられる方のHP(山吉田のホームページ)にこの大村山の情報があります。
集落の人口が滅り,山腹の神社は消えましたが,山頂には戦中の探照灯跡,尾根には巨岩と蛇穴・山ノ神祠・役行者像があるというなかなか魅力的な山で,一度は行きたいと思っていました。
季節は冬となり,葉が落ちて見通しもよく,ダニも減って多少の藪コギも大丈夫だろうと思って出かけてみました。
71map.gif
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
高野線R257を六地蔵から分岐して山に向かい,川を渡ったT字路を右折,2番目の林道分岐(No1)を折り返すように登ります。この林道(青線で表示)入口には「高野線」と彫られたプレートが路面に埋め込まれていました(右)。
くねった道は,やがて草ボーボーの未舗装路に変わります。(車高が低いと走れません)
適当に駐車()して歩くと,道が広くなったところで右側の枝に吊るしたマーキングを発見(No2),左斜面の杉の幹に「大村道」と書かれた文字があり,ここがホームページに書かれた登山口のようです。
登山口から入って最初は踏み跡をたどりますが,すぐに踏み跡もわからなくなります。
しかたなく,かつての水田跡かと思われるところを東へ進むと,石で囲った直径1mほどの円形が二つ。(No3)
ここがかつての大村神社跡なのでしょう。(神社跡という碑は見落としてしまいましたが)
ここからは斜面を適当に登りますが,陽のあたる場所は藪コギ気味でやっかい。
何とか尾根に出る(No4)とここからは楽です。
あまりに気楽過ぎて,役行者の立つ巨岩を見逃して,そのまま山頂()に着いてしまいました。

山頂一帯はホソバシャクナゲの群生地のようで,春には楽しめそうですが,暖かくなればダニやヒルも心配。
三角点のすぐ西に,天辺に鉄骨を埋め込んだ大きなコンクリートの四角い塊が二つ残っています。(No5)
これは戦時中の探照灯の土台らしいということですが,なんともすごい場所に作ったものです。
少しは役に立ったのでしょうか?・・・どうも疑問ですが,椅子替わりにはなりますので,ここで昼食とします。

帰路,尾根に沿って探索しながら下ると,北斜面の大きな岩(No6)が目に入ってくる・・・これが目的の岩塊でした。
ここからは藪を避けて尾根沿いに歩くほうが楽なのでそのまま西へ,途中からは南西へ伸びる尾根に沿って下っていくと,ちょうどうまい具合に駐車場所のすぐ近くの林道に飛び出しました。
神社跡を見るのを無視するなら,このルート(緑線)で登ったほうがすんなり山頂に着きそうです。
大村山の場所はこちら⇒mapion

ゲート No1 林道高野線を歩く。
下:広くなった場所が大村山の登山口。(No2)
足跡
神社跡 No3 神社跡の石組み。

どこかに「村社 大村神社跡地」という石碑が立っているはずなのですが,見落とした。
大石群 尾根に出て少し登ると,大石がたくさん転がる場所があります。
この付近の北斜面に巨岩があったのでした。
わからずに登りでは通過してしまった。
(帰りに岩壁と石像を確認)
山頂 大村山山頂。

三等三角点 下吉田村 507.5m。
台座 台座No5 コンクリート台座。

右はその拡大。
(鉄骨が突き出ているのは,切断後の残骸か?)
岩壁 No6 巨岩とその左下の蛇穴。
(蛇穴は六地蔵に通じるとの言い伝え)

巨岩のふもとに役行者と山の神・地蔵菩薩がある。
蛇穴役行者 地蔵・山ノ神 左:蛇穴と役行者石像。

右:その奥,山の神の祠と小さな地蔵菩薩
遠望 下りの尾根上で,冬枯れの林をすかして作手の山々が見えました。(雁峰山の尾根でしょう)

2012.12.24 UP ■戻る■
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