■ 073 旧小原村,市場城址から蚕霊山へ/豊田市 ■

四季桜で有名になった旧小原村の市場城址は,城址ファンの間ではちょっと知られた場所です。
本当は桜の時期に行きたいところですが,道の渋滞・人の多さを考えるとオフシーズンを選ぶことになります。
一方,この南東の蚕霊山は,6年前に最後の10分ほどの歩きで登ったことがありますが,もう少しましな登り方をしようという反省(?)から,今回,市場城址〜市場古城〜蚕霊山というルートで周回してみました。
73map.gif
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です
通行止めR419の豊田市小原支所への信号を過ぎ,次の右折(No11泥ぶち観音角)で南下したところ,いきなり通行止めの案内に出てしまいました。
しかたなく,西運寺登り口の工事箇所(道の拡幅)に車を止めて歩きはじめます。()
工事区を抜けしばらく登ると,大きな市場城址駐車場,城址は道の反対側の小山のような森へ。(No1)
この戦国時代の山城は,ちゃんと順路が出来ていて解説もわかりやすく,見所たっぷり。
なんといっても野面積みの石垣は想像以上にすばらしく,これだけでも見に来た甲斐は充分あった。

東へ歩くとまもなく広円寺(No2),寺入口の古い墓地から本城小学校へ下る参道があり,これが近道です。
その本城小学校のプール脇(No3)を登って市場古城へ入ったのですが,ここはわかりにくい。
頂上一帯(No4)は竹やぶで探索はたいへん,本丸にしては狭い平坦地(曲輪?)や土塁らしきものが残っており,
大きな堀切も確認しましたが,いつのまにか東端の熊野神社(No5)に着いてしまいました。
神社入口の石段両側には,樹高35mの巨杉があり,これも一見の価値あり。

神社から道路を突っ切って田代川の堤防を歩き,再び道路に合流したところに市場三十三観音堂。(No6)
その脇の堂宇には役行者の石像もありました。
ここから田代川に沿って次の橋まで下り,橋から先は本格的登りとなります。(全部舗装路なのが悲しい)
りっぱな土蔵のある家(No7)を過ぎ,林道を折り返す頃には足に疲れを感じてきました。
両脇に赤い柱の参道口(No8)からはあと10分,ここから最後の登りです。
展望の蚕霊神社(蚕霊山)からきょうは御嶽山を!と思ったのですが,遠くは霞んでおり残念でした。

帰路は重くなった足を動かして県道354号を歩き,反時計回りに戻ることにします。
伊豆ヶ平付近(市場城址の北側)は意外なほどの登りで,疲れを実感。
けれど道路脇あちこちに石像・石碑が残されているのがうれしい。(No9他・・・右画像)
最後に,泥ぶち観音(No11)を見て車に戻りました。

☆蚕霊山まで歩くのはもういいかも・・・次回来る時は三十三観音から北上し,四季の回廊を歩くことにしよう。
☆四季桜公園(No10)には芝生広場と遊具がありますが,桜の時期に展望を楽しむ場所のようです。むしろその手前の緑の公園内のカスミザクラ(巨石の上に桜が乗っている)を見てきたらよかったのに,とちょっと残念・・・また今度。
市場城址の場所はこちら⇒mapion

石垣 足跡No1 市場城址の野面積み石垣と縄張図(右)。

順路が整備され,案内もしっかりしているので城巡りを楽しめる場所。

ただし
熊注意,マムシ注意の看板 有。
本丸 けっこう広い市場城本丸跡。

展望の地です。
石垣は別にして,松平城址を思わせる本丸。
枡形門 枡形門。

通路をかぎ型に折れ曲がるように作り防御性を高めたもので,ここはその原型だとか。
わりときれいに遺構が残っていました。
本城小 No3 本城小学校全景。

広円寺(No2)から参道を下るとこの風景に出る。
市場古城 No4 市場古城の頂上部を見る・・・土塁のようにも見える。上の平坦地は曲輪か?(竹やぶです)
熊の神社 No5 市場古城とそこから下った熊野神社。
(右のこんもりした森・・・下に鳥居が見えます)
空に突き出ているのは2本の巨杉先端部。

左端に見えているのは市場城址の山です。
33観音 No6 市場三十三観音とその案内(右下)。案内


土蔵の家 No7 土蔵のある家(左)を過ぎると道のり半分,残り標高差120mほどですが,ずっと舗装路歩き。参道

No8 林道から分かれて最後の登り,木霊神社参道口。(右)
2本の赤い柱は鳥居か?
三角点 蚕霊山の三等三角点434.9m(日面)。

どこが三角点?という方には,祠の左下に標柱が見えていると記しておこう。
泥ぶち観音 No11 泥ぶち観音。

中央の小さな祠は全くの泥だらけ。
いつぞや「祟りを恐れずきれいに洗った」という話がニュースになっていたと記憶します。
(洗った後すぐにみんなで泥をぶつけていたが)

2012.01.15 UP ■戻る■
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