■ 085 梨野不動滝・大野瀬のイチョウ/豊田市 ■

豊田市大野瀬町は三河北端県境の集落です。
北に三国山を頂き,その山名のとおり西は美濃,東は信濃に接し,地域文化圏としては南信州に入ると考えていいかもしれません。
「シダレザクラの大安寺」「大野瀬神社のイチョウ」などが興味を引くのですが,矢作川支流の大桑谷川に,あまり知られていない大きな滝があることをネットで知り,巨樹探訪とあわせて信州県境の一帯をまわってきました。
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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
交通量の多いR153(飯田街道)から県道20号に入ると,急に静かな山里風景になってホッとします。
矢作川を渡ってから東へ遡れば,シダレザクラの大安寺と縄文遺跡()がありますが,桜はやはり来春の話でしょう。
梨野不動滝は,矢作川を1kmほど北上(川は下り)して,右に分岐する坂を登っていきます。
まもなく集落入口に大野瀬神社()が見えてきました。
どこから入ればいいのかわからないので,道路脇に駐車して参道石段を登っていきます。
展望の神社境内に立つ大イチョウは樹齢200年とされているようですが,となりの夫婦杉(樹齢400年以上)と較べても全く見劣りしない大きさ・太さで,樹勢もいい。
もう少し先に季節が進めば黄葉はさぞかし・・・と思われます。

この大野瀬神社から梨野不動滝までは約1km,歩いても行けますが全くの舗装路なので,車で行くことにします。(左図の緑線)
右カーブで植林の途切れた場所が滝への入口となります。
カーブで広くなった路肩()に車を停めて歩き始めたのですが,歩いて1分でキャンプファイヤーでも出来そうな大きな広場(No1)に出て,ちょっと唖然としました。
今建設中の遊歩道工事の資材が片隅に置いてありますが,いずれは滝観光用駐車場となるのでしょう。
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途中までは作りかけ遊歩道(No2:階段の連続)で進めますが,すぐに片流れの急斜面となり,全く道なし。(最近の大雨のせいか?)
滝は見えているのですが,慎重に斜面をトラバースしてなんとか無事滝壷に下りる事が出来ました。
行きは偽木階段の急斜面(青線)を行けるところまで使い,帰路はゆるやかな迂回路(赤線)を登った方が楽のようです。
それにしても駐車地点から谷底まではかなりの下り,急斜面は道もなく危険,健脚が必須でこの先の工事はまだ難航が予想されます。

せっかく県境まで来たので帰路は月瀬(ツキゼ)の大杉まで廻って,久しぶりに樹齢1800年というすばらしい巨樹を眺めて今回の締めくくりとしました。

・大野瀬神社のイチョウの場所はこちら⇒MAPION 
・梨野不動滝は,ブログ"花と鉄輪"を参考にさせてもらいました。

大野瀬神社 イチョウ印 大野瀬神社のイチョウを下から見上げる。

イチョウの背後に見えているスギも見事な巨樹です。
民家脇から登る車道もありました。
P 不動滝への降り口。(
熊
朴葉が舞い散る林道には,いたるところに「ツキノワグマ注意」の看板が立っています。(右)
広場
No1 駐車地点から下るとこの広場に出ました。

西に展望があります。(高戸山?が見える)
正面右側に階段での降り口,左側に階段を迂回する道(工事用?)ができています。
斜面 No2付近 かなりの急斜面。

偽木で作った階段がわかるでしょうか?

遠望 滝が見えてきました。
でも,もうこの先マトモな道がない。
急傾斜 最後の急斜面では,犬も落ちそうで困ってます。
(体勢が不安定でボケてます)

遊歩道の工事はいったいどうするのでしょう?
できればコンクリートなどで斜面を壊さずに最小限度の施工をしてほしいけれど,なかなか大変そう。
梨野大滝 やっとたどりついた梨野の不動滝。
ちょうど雨続きとあって,迫力ありました。

今回滝の動画もUPしました(mp4)⇒滝


月瀬大杉S 樹齢1800年,月瀬の大杉。杉L(長野県根羽村)



これはもはや,
神の領域だろうか?

2013.11.01 UP ■戻る■
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