■ 099 月ヶ平〜大栗山/豊田市旧稲武町 ■

暑いので「出かけるならば標高のあるところ」と思うものの,このところ毎週雨模様に阻まれて,里山歩きをあきらめていました。
この日の天気も"いつ降ってもおかしくない"との予報で,迷いましたが久しぶりに出かけることにします。
(1)曇っても展望に関係ない場所,(2)状況次第で登り口を選べる場所,さらに
(3)本当なら人が多いハズですが,雨模様なので日曜でも人は少ないと期待できる。
という条件がそろったことで,旧稲武の大栗山へ「オオキツネノカミソリ」群生地を見に行ってきました。

山歩きの前後は雨に降られたものの,幸運なことに歩いてる最中はずっと曇り空のままで,たいへんありがたい。
せっかくなので,9年ぶりに月ヶ平(938m)の三角点も確認し,そこから札場峠を経て大栗山へ向かいます。
山頂を勘違いして行き過ぎてしまい,1038mピークまで登って戻りましたが,目的の「オオキツネノカミソリ」は実に見事に咲いてました。
このヒガンバナ科の多年草は,木地師が栽培していたと言われているようで,No7の一郭だけに集中して咲いてます。
8月中旬から下旬という時期も最適,訪れる人も2組4人の観光客だけで,足場が悪いので下から見ているだけ,
ほぼ独占状態で,一周廻ってゆっくりと眺めて来ることが出来ました。
96map
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
当初,上図左端のサンガ坂峠から歩こうかとも思いましたが,いつ降ってもおかしくない状態なので少々ルートを短縮。
車は"林道中田和線"の広い駐車帯に停め(),林道を西に歩いて,No1の林道分岐を月ヶ平への登山口とします。
ここには,大栗山と城ヶ山への明瞭な案内板が立てられていますので間違える心配はない。
ちょっとした急登を上がった小ピーク(No2)が,月ヶ平の三等三角点(938m)となります。
ここから下って林道三叉路に出たところが,No3札場峠。
よく見かける”ツキノワグマ注意”の看板(右)が立ってますが,まあ大丈夫かな?と熊鈴はしまったまま通過。

ここから大栗山を目指し,気持ちよい針葉樹林の登山道を登っていく。(No4)
No5に分岐があり,直進は,1200高地・天狗棚なのですが,小ピークに挟まれた鞍部なので,まさかここが大栗山とは思わなかった。不思議に思いながら山頂を求めて何度も小ピークを越え,最後に1038ピーク(No6)まで行って,「どう考えても違う」と引き返します。
分岐まで戻って案内をよく見ると「大栗山山頂915m」と書かれておりました。(ではここが山頂!?)

WIDE分岐から50mも下ると「オオキツネノカミソリ」が見えてきました。
No7を中心にロープで囲われた一帯が薄くオレンジに染まっています。
下端には水も流れており,観察小屋もある。
地元の「城ヶ山景を愛する会」が大切に守っている場所だと実感できます。
堪能したあとは,札場峠から林道を歩いて車()まで戻りました。            
大栗山の場所はこちら⇒mapion
登山口 No1 月ヶ平への登り口。

地点から少し西に引き返すと林道分岐があり,この案内札が立っています。
月ヶ平 No2 月ヶ平山頂。
三角点 
右:三等三角点「月ヶ平」
(938.09m)


大栗山登山口
No3 札場峠。(舗装林道三叉路)
ここが大栗山への登山口となる。
 山名
右は札場峠の案内。
(これは2005年の画像なので真新しい状態)
大栗山route No4 付近を進む。

大栗山へ向かう道はフカフカで歩きやすい。
ヒノキやツガの混合林で気持ちがいいです。
大栗山山頂? No5 小さなピーク2つにはさまれた分岐地点。

大栗山の山頂札があるのですが,この鞍部を示すとは思わずに,通り過ぎてしまった。
1038mピーク No6 ブナの巨木の立つ1038mピーク。

わからずにここまで来て,引き返しました。
このまま歩けば天狗の奥山・天狗棚へ。

オオキツネノカミソリ 分岐を下るとすぐにオオキツネノカミソリ群生地。
案内No7中心にロープで保護してあります。

右はその案内板。
 
up オオキツネノカミソリの花とつぼみ。

2014.08.26 UP ■戻る■
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