■ 16 次第に消える山頂の大型電波塔(阿蔵峠) ■

azoutouge県内あちらこちらの山には,当然のように大きな電波塔が立っていました。
山頂に人工物というのは気に入らないのですが,一方でその山の目印になっていたのも確か。
たとえば五井山など,以前は電波塔とセットの山でした。
いつ頃からか,そういう電波塔が取り壊されるようになりました。
五井山しかり,出来山も今は柵もなくなって平地が残るのみ。
akiti最近知ったのですが,かつての下山村最高峰である阿蔵峠の電波塔も撤去されたようです。
この阿蔵峠(阿蔵山ともいうらしい)は,かつてその電波塔の建っていた頃に登りました。
少なくとも10年以上前の話ですが,阿蔵小学校脇から真北に延びる林道先にある945mピークの電波マークが気になった,というだけの理由。
今回も思いつきで,単に電波塔跡(左上画像)を見るためだけに行ってみました。

8月末の雨模様の日曜日,いつ降ってもおかしくない天気に遠出も気が進まず,といって降ってはいないので,出かけないのももったいないという程度の理由で阿蔵へむかう。
廃校となった阿蔵小学校からすぐの林道猫田線入口に車を止め出発しました。
すぐに林道脇が崩落地となっていますが,歩くのに問題はない。(左画)

さらに進むと,林道両側にいかにも手作りの山小屋・物置等が並んでいます。
趣味で作ったと思われる植木鉢を組み合わせたロボットらしきものもあって面白いのですが,なんとなく最近は通ってきてないような雰囲気です。

ツガ
水場を過ぎ,大きく回った林道左脇には,モミかツガ(どっちだろう)と思われる巨木が一本,周3m以上ありそうです。(右)
登ること約50分で,やっと945ピークへと続く分岐に出ました。
分岐を右に,ほとんど未舗装路と化した坂を登りきると,柵に囲まれた電波塔跡の残る阿蔵峠に到着です。
晴れていれば北方向に展望があるのでしょうが,霧で遠方視界100m以下。
山頂あちこち,まるで耕した畑かと思うほどにイノシシの堀跡だらけです。
なにがそんなにおいしいのだろうか?
peek大きな電波塔はなくなっていましたが,その代わりのように「愛知県阿蔵中継局」と書かれた小さな物置のような小屋と避雷針の如きアンテナが一本立っています。(左画)
他はなにもなし。

たぶん,夏草に埋もれているのでしょうが,945.8m三角点も不明。
(天候はすぐにも降りそうで,本気で捜す気にもなれません)
赤トンボが飛んでいる山頂をあとにして,そそくさと引き返します。
帰路は,湿ってすべりそうなアスファルト舗装を,気をつけて下る。
往復で約1時間40分,登山道でもないのにわざわざ出かけるのは,かなりの物好き。 阿蔵小

なんとか雨に降られずすみましたので,校舎の残る阿蔵小学校グランドまで行って,まだ現役のようにきれいな状態の廃校を眺めてきました。

阿蔵峠の場所はこちら⇒mapion
(1/8000スケールにすると,林道がわかります)

2011.09.10 ■余談一覧に戻る■
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