■ 余談22 携帯マグボトルの保温性能をテスト ■

お山へ行くときの必需品は水(お湯)を入れる水筒。
昼食はおにぎり+カップ麺なので,ペットボトルに水入れて運び,バーナーでお湯を沸かしてました。
風がなければすぐに沸くのですが,バーナーとコッヘルをセットして点火・・・というのが面倒。
数年前ホームセンターでマグボトル(0.3L・・・値段¥1000以下)を買い,熱湯を入れてみました。
しかし3〜4時間すれば冷めてきて,そのまま使うとカップ麺は生煮え状態。
やっぱりバーナーが必要で,多少の手間は仕方ないと半ばあきらめていました。

SAHARA 最近ネットで調べると,携帯マグの保温性能はかなり進化,4時間くらいなら充分カップ麺に使える温度は保ってくれそうです。
カップ麺とスティックコーヒーに使うとして,容量は0.6L(大きい方が持ちが良い),THERMOS・ZOJIRUSHI・TIGERのうち後2者(右)で迷いますが,どうせ一度開けたら使い切りです。栓の分解掃除のし易さ,すっきりデザインで,TIGERにしました。(それに安い!)

さて,届いたサハラマグは今使ってるものより少々太くて,当然ながら長いけれどザックに入れるには別に問題はない。問題となるのはあくまで保温性です。
とりあえず,まず実際に使ってみました。
沸かしたお湯入れて約4時間後,ミニカップ麺に注いでみると,おー,充分に熱いです。
食べるにはOKでも,これでは具体的な数値がわからないので,実験してみることにします。

まずは温度計が必要ですが,これは100円ショップで,200度まで測れる調理用棒温度計がありました。
(これを見つけたので実験する気になったとも言えます)
ボトルは サハラ1新・旧二つあるので,当然両者を較べることにします。
画像左の長いのが新品サハラマグ,短いのが古いマグ(ホームセンター購入)。

試験方法
沸騰させた湯(92〜95℃位)を適量注いで,マグ内部を温めて余熱。
あらためて熱湯を満杯に入れてフタをし,ザック(22L)に入れて屋外に放置。

・1回目 3時間半後に湯温測定(取込時の外気温4℃)
  サハラマグ(0.6L) 87℃ ⇔ 旧マグ(0.3L) 75℃ :温度差12度
・2回目 4時間半後に湯温測定(取込時の外気温3℃)
  サハラマグ(0.6L) 86℃ ⇔ 旧マグ(0.3L) 70℃ :温度差16度
spec
サハラの保温性は右画のカタログ以上の数値といえます。
4時間半後に86℃度にはちょっと驚いた。
カップ麺のお湯の温度下限は,人により,或いは麺の種類によって違うのでわからないけれど,これなら再度沸かさなくてもいいんじゃないか?
(ネットで調べた所では,85℃以上なら使えそうな気がします)

フタの部分は完全に分解できます。(左下図)
これらは単品でネット購入できますので,とりあえず破損,不調の場合もすぐに丸ごと廃棄処分ということにはならないでしょう。
栓 性能では匹敵する数値をうたう象印のワンタッチ開栓式ボトルは,この栓の分解構造がありません。(ワンタッチという構造上の問題でしょう)
使用後の掃除・乾燥のことを考えて,このTIGERサハラにしました。

その後何度か実際に使いましたが,バーナーで沸かす熱湯にはかなわないけれど,そのままカップ麺に注いでも食感に疑問は持ちませんでした。
鍋・バーナーを出さずに済むのは,「すごく便利になった」のひと言。

2014.01.28 ■ 余談一覧に戻る ■
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