■この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。 (承認番号 平26情復、第48号) ■この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。 |
岡崎市と新城市の境にある巴山(714m)は,豊川・男川・矢矧川の分水嶺で,三河の名前の由来の山とも言われます。 山頂にある白髭神社の脇には,三角形の断面の三川分流碑が立ち,平安末期の歌人藤原俊成(三河守だったらしい)の歌が刻まれている。 この白髭神社はこの地方でのみいくつか存在する珍しい神社で,ヤマトタケルを祭ったものと言われています。 戦国時代には作手亀山城主の奥平氏と武田氏がこのあたりで戦い、石筒ヶ根古戦場として祠や石碑が残っています。 愛知県野外教育センターから登るのがガイド本のルートですが,白髭神社参道口付近(P)に車を置いても行けます。(犬連れで教育センター通過?という問題もある) 石段を登って白髭神社(No2)参拝後、石筒ヶ根古戦場跡までは林道に沿って1kmほどです。 左図分岐付近で林道から分かれて尾根を少し歩くと、案内板の立つ小高い古戦場跡・石仏(No5)に行けます。 また、分岐してからすぐにある南への踏み跡をたどると,石塔の散らばるいわくありげな場所(●:戦死者の墓)に出て、かつての合戦に思いを馳せます。 帰りは上図緑線で林道に沿って帰ります。 冬,タイミングが合えば素敵な雪景色に出会えます。 春は新緑,秋なら紅葉。 なお、画像は2001.2005.2008.2009の組合せです。 東からの獅子ヶ森ルートはこちら⇒048 獅子ヶ森〜巴山往復 2014年改編 雪の巴山 を追加UP。 巴山の場所はこちら⇒ |
No1 白髭神社への参道付近の雪景色。 例年もっと雪が積もります。 (2008.2月〜拡大可) |
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No2 白髭神社御神体。 おそれおおくも、この石そのものが御神体です。 すぐ脇に、三河の由来という矢矧川(巴川)・男川・豊川の3つを象徴する三角の石碑もあります。 運がよければ富士山が見えるというのも有名らしい。(未確認) 719mという標高は三角点で,この地は713.5m。 |
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No3 2001年12月在りし日の巴山牧場中心地。 かつてこの画像のように馬たちが走っていたのですが、今はただ草地が広がるのみ。 |
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No4 石筒ヶ根古戦場手前から北西方向の展望。(2009) | |
No5 石筒ヶ根古戦場案内。 1573年,作手亀山城主奥平貞良は,岡崎の家康に就く意志を明らかにし,安全な額田滝山城に移ろうとした。 それを阻止しようとする武田方とこのあたりで合戦となったという。 二年後,長男の奥平信昌が長篠城で武田勝頼の猛攻に耐え,信長・家康連合軍の大勝利につながったのは有名。 |
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同上 石筒ヶ根古戦場の石仏。 大日如来だということです。 なお,ここから下るルートをたどれば千万町町(ぜまんじょうちょう)の古民家,茅葺屋敷へ行くことが出来ます。 (残念ながら2014.3月閉館) |