■ 086 大谷山・鷹見岩/豊田市 ■

里山歩きにちょうどよい季節なんですが,なかなかゆっくり出かける時間がとれない。
遠出する時間はないけれど,ちょっとでも里山を歩こうという時,旧豊田市東部はいくつも楽しめる場所があります。
炮烙山・六所山を筆頭にした低山,松平を中心した旧城址群,その一帯周辺の巨石文化圏などです。
今回は短時間で登れる鞍ヶ池近くの大谷山(おおややま)と,その北2kmほどにある鷹見岩へ行ってきました。
この二つは地元の人たちが整備されてる山で,直線にして1.5kmほどしか離れていませんが,ともになかなかの展望の地です。
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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
大谷山は登山口駐車場が狭いので,鞍ヶ池公園駐車場から歩くつもりでしたが,秋の行楽で西駐車場は駐車待ちの車がいるほど満員,しかたないので林道入口まで走ると広い路肩があるのでここに停めました。(下の)

歩きはじめた林道池田線は,ちょうど黄葉が始まってきていい感じです。(No1付近)
登山口(No2)には案内板が立っており,杖も用意してあります。
田んぼ跡地を渡って歩き始めると,なんとバイクの轍があって,手製階段も壊されている。(オイオイ)
腹を立てながら進むと,巨石に出会いました。(No3)
松平巨石圏に入るので珍しくありませんが,その先にも大小の巨石,そしてじつは山頂も巨石上なのです。
尾根に出て少し登るとまもなく,明るい山頂が見えました。(
眼下に豊田の街,遠く名古屋,猿投山,そして御嶽(この日は見えず),うねるように走る東海環状道,実に270度くらいに広がるすばらしい展望が味わえます。
帰ろうかという頃,犬を抱いた若い夫婦(?)が登ってきました,まあ登山口から15分ですからね。

ここまで来たので,巨石ついでに鷹見岩に登ってくることにします。(4年ほど前に来てます)
学校の北側の案内板の前(「どんぐりの道」登山口)に車を停めて出発。(上の)
ここは上鷹見小学校の学校山という感じですが,なめてかかれぬ急な登りですぐ息が上がります。
尾根に出てまずは近見岩(No4)へ登ると,ちょうど真下に学校が見えます。
登り返して尾根を進めば巨石が並ぶ遠見岩(No5),ここからは松平の山並み,豊田の市街が望めます。
帰りは尾根をまっすぐ進み,サギ岩(No6)などの巨石群を抜ける「白さぎの道」で八幡宮へ下ります。(緑線)
その八幡宮(No7)は,おそらくはもともと巨石を祭っていた場所に建てられており,背後に巨石を背負っています。
鷹見岩のある上鷹見小学校はここ⇒MAPION
・岡崎との境,桂野町にも"遠見岩"があるらしい。
(中根洋治氏の「愛知発巨石信仰」より)

大野瀬神社 大谷山へ歩き始めると,周辺の山は紅葉が下りてきていました。林道池田線(No1付近)

駐車地点は林道池田線への分岐です。路肩が大変広くて,5・6台は楽に止まりそう。
(右画:2台駐車中)
P No2 大谷山への登山口。
 
左に見えているのが,杖立て。
田んぼ跡地を抜けて,向かいの山へ。

広場
No3 大岩の脇を抜けます。

この先にも,あちこちに巨石が転がってます。
山頂すぐ 大谷山の山頂が見えてきた。
いかにも山頂っぽいので逆に疑ったのですが,
ここは間違いなく山頂でした。
(里山ではよく偽ピークにだまされたので)

山頂三角点 大谷山山頂。(二等三角点:小呂村248.7m)案内

目の前が最高点ですが,これは巨大な岩の塊です。
東海環状道 この日,遠くはかすんでよく見えません。
これは南展望,ゆるく右カーブする東海環状道が山の間を抜けています。

遠方に見える三角形の山は,帰宅後調べてみると10km先の村積山らしい。(三河富士の別名も納得の姿です)
鷹見岩登山口 次は,鷹見岩へ向かいます。
歩いても充分いけますが,時間もないことだし車で上鷹見小学校へ直行。

上鷹見小学校すぐ東の斜面にこの案内板が立っています。(地点)
ここが,「どんぐりの道」登り口です。
近見岩 No4 近見岩。

校庭でやってるテニスの声が聞こえます。
学校の向う側では焚き火をしているようです。

鷹見城址が目の前なのですが,残念ながら,その痕跡はまったくなし。
東海環状道 No5 遠見岩から見る松平の山なみ。
近見岩と遠見岩をあわせて鷹見岩と呼ぶのだそうです。案内(4年前はなかった案内板より) 

なお,ここからさらに登ってピーク(展望なし)を越えて進むと,東海自然歩道に合流,市営環八牧場に至ります。(牛はもう居ないが)
サギ岩? 帰りは尾根を直進すると,次々と巨石が現われる白さぎの道となります。

これは最初に見えてくるサギ岩。(だと思う)
No6付近。
東海環状道 No7 巨石を背後にした八幡宮。杉L

社殿の真後ろに,黒い球体のような巨石が見えます。(右画)
上鷹見小 夕日を浴びて黄色に染まる山を正面に,
八幡宮から上鷹見小学校へと下ります。

暖かな小春日和でした。
(というか,短い登りでも汗かいた)


2013.11.28 UP ■戻る■
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