■ 094 山里の春・笹頭山周回ルート/設楽町 ■

笹頭山へは,もう10年以上前の12月に,林道終点(下図)からの往復で登ったことがあります。
そのときも南への踏跡を少したどってみたのですが,ルート不安で引き返しました。
その後,「分県登山ガイド22愛知県の山」に南周りの周回コースが載っているのを知り,再訪しようと思っていた山です。

毎年一度くらい行く田峯観音がまだですので,参拝後に周回コースで登り,ゆとりがあれば田峯天神山もついでに,という予定。
ただし,田峯観音から笹頭山まで長い舗装路を歩く元気はないので,スタートは前回と同じ林道終点( )とします。
南へ下る道は下部で尾根がよくわからないのですが,無事No4の峠に着き,ここから東へ旧道をたどって道路に下りました。
山里は,ちょうど桜やハナモモの咲き乱れる春まっさかり。
map
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
田峯観音から歩けば登山口まで1時間弱,そんな元気はない。
周回路なので,No5の降り口付近に駐車しても,奥の登山口に停めても,歩く距離は同じですが,最初が急登なのはわかっているので,それに備えて林道終点の登山口付近に駐車しました。()

杉林の中を登っていけば,たちまち息が切れます。ALPS
途中に"穴滝"の表示があったハズですが,今回は見当たりません。
No1小ピークを過ぎ,すこし下って登り返すと笹頭山山頂が,ヤマツツジとともに出迎えてくれました。
天気がよければ,南アルプスが見えるはずなのですが,残念ながら奥三河の山々より遠くは曇のむこう。

下りはまっすぐ南へ。
No2付近までは踏跡をたどって行けますが,古道か何かわからぬ堀状にえぐれたルート(No3付近)になると尾根も不明瞭で,いまひとつ道ははっきりしません。
しかしともかく南方向に歩きやすい場所を選んで進むと,東西に走る旧道の峠(No4)に出ました。
ここには寛政8年(1796)と背に彫られた石碑が立っています。
ここからは東へ旧道を下って行くことになります。

No5付近まで下ると道路が見え,ちょうど細い分岐があったのでそちらへ進んだのですが(こちらにもテープがあった),最後は急斜面を下りることになってしまった。(素直に進むべし) 馬
No6の集落付近は見晴らしがよく,鞍掛山や平山明神のドームと人家周辺に咲く花がなかなかいいコントラストでした。
右画像は帰路にやしろ(社)らしき建物の軒に並んでいた馬の絵。(絵馬のかわり?)

笹頭山の場所はここ⇒MAPION

帰路に田峯天神山にも寄りました。
ここは田峯城の狼煙場という場所で,田峯城の案内に載っています。
「寄る」と呼ぶのが適当な,道路終点から10分くらいで登れる里山で,山頂部には石像や碑が立っており,2段の石組みが残っていますのでかつては何らかの建物があったのでしょう。
ただ,どこから登ってよいのかわからず,住人に聞いてやっと民家の脇からの登り口がわかったのでした。
ここもまた展望と山の春を感じさせる風景。

おまけ・・・夜にフロに入った時,ひじ内側に食いつたダニを見つけました。 山頂気温は11度,ダニも活動開始か。

田峯観音 田峯観音。

駐車場はきょうもけっこうな賑わいでした。
桜はそろそろ散り始めていました。
入口 駐車地点の前にある登山口案内。()

ここから斜面を登っていく。
小ピーク(No1)まで急登です。 
山頂
笹頭山山頂と三等三角点”川入”(760m)
下は東方向の展望(大鈴山・平山明神山)平山明神

峠 西神 No4 峠に着いた。

右画はそこに立つ石碑。
道祖神の一種「西神」(さいのかみ?)らしい。(拡大可)

十二神将の「酉神」とも考えたが違うようで,梨野集落からは西境になる。
道路 左:No5付近,道が見えるも下は急斜面。降り口

素直に本道を歩いていれば右画像の旧道で道路に降りられたのに。
春花 No6 集落は花盛り。
シャガ
道脇には,シャガも咲いていた。
ワラビもたくさん見ました。
天神山 左:帰路に寄った天神山山頂部の石仏たち。
檻
ここもイノシシの被害が多いようで,山頂までに2ヶ所猪よけの柵を開けて通らないといけない。
奥に見えるのは猪ワナ。


2014.04.15 UP ■戻る■
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