■ 136 スズタケの花を見に段戸湖〜寧比曽岳往復/設楽町 ■

去年奥三河一帯で「120年に一度咲いて枯れてしまう」という笹の一種"スズタケ"の開花があちこちで話題になりました。
ところが,もう終わってしまったはずの今年も「開花が見られる」との記事が中日新聞(5/17)に載ってます???
結実しないと翌年も咲くそうで,去年咲かなかった株が今年開花というのもあるし・・・確かにおかしくはない。
去年7月に大多賀から寧比曽岳に登った時はそれらしき花が見られなかったので,今年こそは!とやってきました。

さて段戸湖に着いて歩き始めると,いきなり林道脇にスズタケが咲いてます。
さらに進んで行くと,段戸国有林一帯見渡す限り,至るところスズタケだらけ,という状態。
登山道に入ると,垂れ下がるスズタケを手で払いながら進まねばならない。
咲いてる場所を探すつもりでやってきたのに拍子抜け,そしてこれだけ咲いてるとありがたみも薄れるというもの。
(120年に一度とはいえ毎年咲いてはねえ・・・花も予想以上に地味だし)
せっかく来たので寧比曽岳まで往復しましたが,富士見峠まではスズタケに囲まれた登山道です。
ただ,どうしてもシャクナゲ(右上)やドウダンツツジ(右下)などに目が行くのはしかたないところ。
(今回は登りがきついので,もう老犬は留守番です)
・2016年の大多賀峠から寧比曽岳 ⇒No123 15年ぶりの大多賀ルート2016/豊田市
・2015年の段戸裏谷原生林の散策 ⇒No108 段戸裏谷きららの森/設楽町
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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平29情復、第241号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
段戸湖の駐車場()から東海自然歩道を歩き始めるとすぐ,No1付近でもうスズタケが見られます。
五六橋を過ぎて寧比曽への分岐(No2)から登山道に入ると,両脇はスズタケばかりでヤブコギに近い状態の場所も・・・。
頭上はもちろん、目の前に垂れてきて邪魔でしょうがない。
あきてきた頃,No3付近であちこちに銀竜草が咲いてたのがアクセントになってありがたい。
No4で樹間から覗く新緑の寧比曽岳がきれいでした。
東海自然歩道名物の階段が始まるNo5付近からは,去年咲いて枯れたと思われるスズタケが刈ってありましたが,これはこれでなかなか大変な作業です。
息を切らして着いたNo6富士見峠では古いトイレが撤去され,真新しいきれいなログ風トイレが完成してました。(右画)
反射板の先まで行きましたが,やはり富士が見えるはずもなし。(早い時間なら見れたとの話もある)
そして到着した寧比曽岳山頂はきょうも盛況です。

段戸湖の場所はこちら⇒MAPION

01ePort.JPG 左:段戸湖の駐車場()では,豊田市から大型バスで来たグループが準備体操してました。
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右:マス釣りの人たちはきょうも胸まで浸かって元気にロッド振ってます。
04benten.JPG スズタケの花

探すまでもなく湖畔の道路わきにいくらでも見られました。
05benten.JPG レンタカーが一台われわれを追い越して行き,このゲートも通過して行った。
3桁のロックキーの番号を知っていたということです。
この先で寧比曽岳への登山道入り口に止まっていたその車は,どう見ても単なる散策,あるいは登山目的。

出会い 案内No3付近は,あちこちでギンリョウソウ(銀竜草)が見られた。
切通し No4 ブナやツガの巨木は,新緑の中でたいへん見ごたえがある。
(これはツガ・・・たぶん)
左:場所によっては,スズタケのヤブコギも必要。


右:No4で寧比曽岳の山頂が見えます。
No5 ベンチのある休憩所。
ここから豊田市が見えます。

一休みしたら覚悟を決めて,このコースの難所である延々と続く階段登りを始めます。
No7 寧比曽岳山頂。(1120.7m)
展望
涼しいので,陽のあたる山頂広場は大盛況です。
今回の目的だった、スズタケの花です。

開花と言っても,穂がいっせいに開くわけではなく、正直なところまったく地味な花。

2017.06.02 UP ■二代目に戻る■
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