東海自然歩道の寧比曽岳から筈ヶ岳へ向かう途中にある「ブナの巨樹」の話を,この数年でネット上に見るようになりました。 「ブナ太郎」という名前は少々安易(全国にある)とは思いますが,巨樹好きとしては行かねば,と涼しくなるのを待って出かけます。 ルートとしては,金蔵連峠から筈ヶ岳方面への東海自然歩道で登り,寧比曽への縦走路から分岐して200mほど北に入る。 登山口まで少々距離があるので車慣れしない犬は留守番,いつもの山仲間を誘ってこの話をすると「筈ヶ岳は通行止」だという。 通行止を調べると「伐採作業」という説,東海自然歩道の「ルートマチガイ防止」説などありますが,もう何年もこの状態らしい。 でもみなさん通行止めの横を抜けて筈ヶ岳まで登っているので…分岐して7〜8分の距離だし…われわれも同様に自己責任で行きます。 行って筈ヶ岳へ登ってから,ブナ太郎を見て帰ってきました。 約9年前(2013)に登ったのとほぼ同じ道なんですが「こんなにきつかったか?」というのが今回の実感。 まあ,トシを食ったということで仕方ないでしょう。(まだ登れるだけヨシとする) 参考: No81 2013.06 金蔵連峠〜筈ヶ岳 |
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■この地図は,国土地理院発行の電子地形図(タイル)を複製・追記したものである。
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駐車地(P)のトイレが新しくなっていました…寧比曽岳の富士見峠のものと同じにタイプに見えます。(一見角ログ風) おなじみの"ツキノワグマ注意"の看板(右画)を横目に登り始めますが,No1付近の登りで早くも息切れ,831mピークを過ぎる頃には足に来て先が心配になりますが,緩やかに続くヒノキの森に癒される。 No2林道出会いから855m地点までは林道歩きで,行きは855地点を直進して北へ登りましたが,本来の東海自然歩道はさらに林道で大回りしていきます。 下りはNo7からこの大回りルートを取ったのですが実はこれが難コース。 名物の木製階段が露出した障害物競技状態で,さらにガレ場ぽい岩交じり斜面で階段脇も歩きにくく,コース選択を間違ったと後悔しました。 それはともかく,No3分岐に着くと確かにロープとトラ柵で"通行止"されています。 でもその脇を抜け(ちゃんと通れるように空けてある?)筈ヶ岳山頂まで登って昼食,そしてブナ太郎へ向かいました。 No5の目印から200mほど下った植林の緩斜面に,少々場違いなほど見事なブナが立っています。 気候としてはちょうど良いのですが,残念ながら紅葉にはまだ早く,途中一輪だけあったリンドウ(右)が目立っていました。 ☆筈ヶ岳の場所はこちら⇒ |
左:No1付近の急登 たちまち足に疲れが出る。 下:831mピーク(岩場)を過ぎれば緩やかになり,気持ち良いヒノキの森が続きます。 |
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左:ヒノキの森の中,広い防火帯を進む。 (100年の森→怒田沢県有林) この景色を見たくてこのルートを歩くと言えます。 下:No3 筈ヶ岳への分岐はこんな状態。 |
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左:No4 筈ヶ岳山頂。 前回寝ていた石碑は誰かが立て直したようです。 山名碑の横に三等三角点「八ツ岳」 985.32m。 下左:いつも気になる山頂の松。 右下(2013)と較べて周囲の木が成長しているのがわかります。かつて見えていた寧比曽山頂も見えない。 |
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左:No5 東海自然歩道からの分岐目印。 下:ブナ太郎(周囲はロープで保護…拡大可) 樹径は胸高1〜1.5m,樹齢300年以上? 斜面の下から見たほうが迫力がある。(下右画) |
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左:帰りのNo5からNo6は林道にしました。 上り下りがないのでずっと楽です。 下:登り口(P)へ戻ってきました。 |