■この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号) ■この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。 |
岡崎の石仏遊歩道の前の道を西に進むと岩中町に入ります。第二東名高速の橋桁が出来つつある付近に岩谷観音の案内があるのでそちら(北)へ入ります。 川沿いの隘路を抜けると視界が開け,ここが岩谷町(旧)で左手に見えてくるのが岩谷観音・白山神社・西方寺となります。 奈良時代の僧・行基が山上で座禅を組み刻んだ観音菩薩像が始まりということで,これは1200年以上前の話。 その後観音堂は山上からふもとに移され,天台宗から浄土真宗に改宗して西方寺を開いたのが慶念上人だそうです。(その碑がNo2にある) No3奥の院へは表参道と裏参道がありますが,境内裏から登る表参道は巨石の連なる急な難路ですので要注意。一方の裏参道は,道路から西へ人家に入る道を進み,途中から右へ分岐して時計廻りに登ります。人家横のガケ部から先は落葉の積もる気持ちのよい山道で緩やかに奥の院まで行けます。 どちらからも数多くの奉納幟が案内してくれますから奥の院まで迷う心配はありませんが,やはり周回コースとして参拝するのがふさわしいのではないかと思います。 ただし,雨のあとは避けたほうがいいかもしれません。 奥の院付近には,さお岩・びょうぶ岩・ふな岩などの名がついた巨石が集まっています。 行基の座ったはずの座禅岩,訓話を話したのか説教岩, そして山頂(No4)にあるのが八州一覧石。 ここからは西・北方向に素晴らしい展望が開けます。 岩谷観音の場所はこちら⇒ (説法岩・座禅岩は2006年,他は2009.11月画像) |
No1 白山神社(右手),観音堂(奥)。 境内に神社と寺の建物が同居してます。 西方寺はこの背後(東側)になります。 「壊玉三河州地理ずかん版木」(古い三河国地図) 「往生要集」(1202年と言われる市内最古の写本) の指定文化財が残っているそうです。 |
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No1 境内背後から続く 奥の院への表参道。 このあとすぐに巨石の間を縫うような急坂になります。 |
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No2 慶念上人石碑。 表参道はほとんどがこのような石と赤土の道。 たとえ前日の雨でも、湿っていたら要注意。 どうせなら、下りよりは登りで歩いたほうがいい。 |
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No3 岩谷観音奥の院。 屋根になっているのがびょうぶ岩,左はさお岩。 さお岩の先端には市内の篤志家が大正14年に建てたという観音像 があります。 |
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No4 山頂聖ヶ峯の八州一覧石。 樹木が伸びてしまって,展望は西〜北にかけてになりますが,それでも充分すばらしい。 冬の晴れた日ならたぶん霊峰御岳が望めるハズです。 (御岳まで103km) |
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山頂付近の名前のある岩。(拡大可) 左 説法岩(畳岩ともいう) 右 座禅岩 (僧行基がここで・・・?) |
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南東側から見た岩谷観音全景。(拡大可) 左下と正面に境内への階段が見えます。 裏参道は左方向へ山裾を廻るように登って行きます。 ゆっくり一周しても1時間ほど。 |