■ 040 聖山・遠望峰山 ■

蒲郡の聖山は,山そのものより「お皿様」と呼ばれる磐座(神の宿る岩)として昔から知られた場所です。
地元では雨乞いに関しての昔話が伝わっています。(今はその天頂部に水は溜まらない様ですが)
聖山から尾根を進んだ遠望峰山は,幸田町と蒲郡市の境でかつて人工スキー場のあった山。
三河湾を望む展望地に広大な駐車場と観光施設があったのですが,今は閉鎖され草原が広がるのみ。
スキー場のあった西側は身売りされた「三河ハイツ」が改修再オープンして「天の丸」として営業中。
5年前(2005)に歩いた時の,海の見える明るいミカン畑を巡って一周する印象が良くて再訪してみました。
map
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。 
車は白龍池からさらに奥へ進み,聖山への登山口()に置きました。(置けるのはせいぜい2台です・・・といって白龍池付近まで戻っても充分な駐車地はないし,路肩に寄せれば舗装路にハミ出さぬ程度の巾はあるのでいいでしょう)
ここから木漏れ日と落ち葉の登山道を30分ほど歩くと古来の磐座,お皿様。(No1)
すぐ背後に328m聖山の山頂札があります。
その先は小ピークをいくつも越えながらの尾根道で,木々の間からは桑谷山の電波ドームも見えます。
車の音が聞こえるようになるとまもなく三河湾スカイライン(県道525号・・・No2)で,いったん道沿いに西へ下り,歩道橋(No3)を渡って短い急登にあえぐと遠望峰山の最高点(No4)に到着。
その標高は443m/437m/441mといくつかあるのですが,国土地理院の地図443mが正解でしょうか?
しかし山名の遠望峰山はここから北1kmの412mの峰につけられているので,またよくわからない話です。
ともあれ,このスキー場跡地からは東へ舗装された遊歩道を歩いて最高の展望地(No5)へ向かいます。
ここはぜひゆっくり休憩(または昼食)としたい場所。
このあと412mの遠望峰山に向かうつもりで旧駐車場跡から北の道路に出て少し歩きましたが,その峰はかなり遠く見える。
道路を歩くのはいやだし,断念して引き返しました。(ルートはあるのでしょうが,毎度のことながら時間切れ)

帰路は歩道橋(No3)から柏原方面に下ります。
雑木林から竹林(No6付近)の中を歩くようになれば,まもなく海を望むミカン畑の最上部に飛び出します。(No7)
ここからミカン畑の間を抜ける農業林道(?)を歩いて戻る予定でしたが,途中で国道23号延伸工事による通行止め!
上図の緑線のルートが通れず,藪漕ぎも含めてなんとかメイン道路に降りましたが,ミカン畑(No7)からは桃色のルートを取ったほうが安全かつ早いでしょう。(工事は当分続きそうですし)
最後に車のところまで戻るには,No8の毘沙門天のすぐ北から山道に入れば,白龍池を回ることなくほぼ一直線で林道の急カーブ地点に出られます。

・毘沙門堂の場所はこちら⇒mapion
・画像には一部2005年のものが含まれています。
・2022年2月〜3月 幸田町側から遠望峰山に登りました→No168 不動ヶ池〜遠望峰山

登山口 聖山登山口。(

前回2005年に来たときは,こんな立派な案内板はなかった。
一歩登山道に入ると,ここも去年10/8の台風18号による倒木があちこちに目につきました。
お皿様 No1 お皿様全景。

巨石前には石組みがあり,古くからの信仰の場所なのでしょう。
灯明跡が残されていますから,今でもお参りする人がいるようです。
右から回り込めば,すぐ聖山山頂。
道路歩道橋 左:No2 三河湾スカイライン出会い。
ここから左(西)方向に歩くと歩道橋。

右:No3 歩道橋で道路を越えて遠望峰山の山腹へ取り付きます。
遠望峰山頂 No4 遠望峰最高部=スキー場跡地。
この古い板には標高437.5mと書かれていますが,国土地理院地図では443m,幸田町ホームページでは439m。
この付近がかつてのリフト降り場。
2005年(下左)にはまだスキー場の片鱗が伺えましたが,2010年になると(下右)
atotiもう草木に埋もれてしまいそう。(画像拡大可)
展望 No5 前回残っていた建物(レストラン)もなく,ただ草地の広がる観光施設跡地。

No4の山頂看板から遊歩道を東へ下るとヤブツバキ(たぶん)とこの草地が迎えてくれます。
三河湾が一望できるすばらしい展望地です。
ここに来るみなさんに好評の,何故か残された4つセットの椅子で休憩するのが定番。
(画像クリックで三河湾展望)
駐車場 上記展望地のすぐ北側,駐車場跡地。
閉鎖される前は,サーキット族の遊び場となっており,爆音が轟いていました。(2005年頃)

今は人気もなく「つわものどもが夢のあと」
でも,三河湾スカイラインを駆け抜ける車・バイクの音はやっぱり響いています。
ミカン No7 下って登山道からミカン畑に出る。
ミカンの木の向うに海,いかにも蒲郡らしい。

ここから山腹の明るいミカン畑の中をウネウネと歩いて駐車地点に戻るつもりだったのですが,そうはいかなかった。
通行止 この看板に出会ってしまいました。工事

国道23号の工事で山腹道路は通行止め。

通行止め地点から南へ下っても,道が塞がれていて通れません。
今後数年は続く通行止めかと思われます。
最上部ミカン畑(No7)からまっすぐ南下したほうが良さそうです。(上記地図の桃色線)
毘沙門堂 No8 毘沙門堂。

ここへ曲がる角には「是ヨリ弘法大師道」との石碑が建っています。(いわれは不明)
堂の裏側から,ミカン畑の脇を聖山方面へ登っていく山道があります。

2010.12.20 UP ■戻る■
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