■ 064 ヒルを払いつつ御殿山/東栄町 ■

東栄町にある千代姫伝説の山,御殿山です。
前回登ったのは3年前(2009)の3月始めでしたから,当然ヒルなど気にする必要はなかった。
明神山を見る絶好のポイントで一休みし,石仏・巨木・伝説の地で,短いけれどなかなかいい山行だったと記憶してます。
が,今回7月の雨の後というのは実にまずかったと思い出したのは,槻神社で一匹目を腕に発見してからでした。
このあたりの山(白岩山・明神山・尾籠岩山)で夏に登ろうという場合は,ヒルの話に事欠きませんのでとにかく要注意です。
これがなけりゃ手軽に登れる里山だとは思うのですが,暑い時期はちょっと・・・。
涼しい時期なら,図の緑線で阿弥陀堂から登っていくと次第に標高が上がり,集落の景色が楽しめていいかもしれません。
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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
月の集落から槻神社の第1駐車場()まで車で登ります。(槻はケヤキの古名ですが月の字が違う?)
槻神社(No1)に参拝し,神社左を奥へ向かいますが,No2の樹林帯から先はこの時期ヒルの大群が待っています。杉の落ち葉から立ち上がって,オイデオイデをするヒルの数はハンパではなかった。

No3で折り返し,No4まで登るとようやく明るい尾根に出ますので一息つきます。
ここまでにすでに,払っても払っても次々に靴を登ってくるヒルとさんざん格闘しています。
靴に着いてるヤツは枯れ枝で払い,すでに靴下に取り付いてる何匹かは手で引っ張り落とします。
一対の天狗石像とゆっくり対面したいのですが,その間にもヒルは這い上がってくるのですぐ出発。
No5で2本の巨杉が迎えてくれます。(これも注連縄が張られた御神木・・・天狗像もあります)
天狗像を過ぎ,再び杉の巨木と作業小屋が見えると山頂は近い。
倒壊寸前の小屋前(2016倒壊)から狛犬の控える石段を登ってNo6大村神社(千代姫様)へ。
その背後が御殿山山頂です。
展望がないのは承知でしたが,一見少なそうに見えたヒルは,登頂札を見ている間に靴に取り付いていました。とてもじゃないが,ここで昼を食べる気になれず,お茶を飲んだら即下ることにします。

尾根道最後で一休みし,その下の樹林帯は小走りで一気に駐車場まで戻ったのですが,車について両足から払い落としたヒルの数はこれだけの間で10数匹になりました。
車で下って引田のバス停奥の阿弥陀堂()で昼食とし,靴下脱いで確認するとまたも5,6匹を発見!
結局,左右の足で合わせて6匹くらいは食らいつかれており,ズボンは点々と血のあと。
ふと見ると,犬の足も出血しており,丸々したヤツが何匹も前/後足にひっついておりました。(ツブレ含む)

御殿山の場所はこちら⇒MAPION

槻神社 No1 槻神社。

ケヤキでなく杉の巨木に囲まれて,夏は鬱蒼としている境内でした。(雨上がりのせいもある)
一番太い杉には御神木の札が立ち,注連縄が張られています。(樹齢350年以上)

本殿格子に掲げられた「槻神社を訪ねて」という一文はなかなか味わい深いものがあります。

「花祭りの里 奥三河郷社 槻神社」という専用サイトが出来ていました。花祭りの動画もあります。(2017追記)
樹林 jonyNo2 樹林帯へ突入。

No3で折り返し,一対の天狗像のあるNo4付近までは,湿った落ち葉の道で大小のヒルの群れが待ちかまえていました。

ヒル対策としては右の
「ヒル下がりのジョニー」が知られています。こんなことなら一本用意しておけばよかった。
杉 No5 2本並んだ杉の巨木。(注連縄あり)てんぐ

槻神社の御神木より樹齢は多いと思われます。
二本並んだ向うに天狗像があります。

それにしてもなぜ天狗(或いは烏天狗)なのだろう?
杉2 上記から5分,作業小屋と,その前に立つ巨杉。
注連縄はないけれど,太さではいい勝負。

小屋の向うに狛犬,そこから最後の石段です。
(石段自体はもはや痕跡程度)
大村神社 No6 二体の石像の奥にひっそりと大村神社。
   (千代姫様)

伊勢湾台風で壊れ,建てなおしたという話ですから53年前の建物です。
千代姫伝説にちなんで眼病に効くという。
TOP 三角点御殿山山頂(789m)と三角点。

曇り空の山頂は暗く湿気っており,やっぱりここもヒルがいます。
尾根 尾根を下って一対の天狗像の地(No4)まで戻る。
ここは明るくてうれしい。

一休みして靴のヒルを落とし,息を整えて一気に槻神社まで下りました。
(今回のヒルについては余談17 に詳細)
明神 血前回は途中で明神山を眺めるゆとりがあった(左画)のですが,今回はその展望地も素通り。

替わりに右のような血染めのズボンを思い出に帰りました。

2012.07.26 UP ■戻る■
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