山でお友達になりたくない中でも筆頭を争う生き物を忘れてました。 山ヒル(ヤマビル)です。これはさすがに「お友達」と呼ぶのも抵抗があります。 7月末の東栄町といえば知る人ぞ知るヒルの危険地帯ですが,御殿山に出かけてみて,これほどとは思わなかった・・・というのが今回の感想。 梅雨明け後ですが数日雨模様が続き,再び夏の暑さが戻ってくる直前の御殿山,考えてみれば(考えるまでもなく)非常に危険な状態。 槻神社で一匹目を右腕に見つけて気づいたので以後警戒できましたが,知らずに出発していたら大変だった。(一匹目がどこから来たかが不明ですが) 登り始めると,地面の杉枯れ葉のいたるところでヒルが伸び上がって首を振っています。(右画→ピンボケですみません・・・何せ止まっていると危険であせってました) 5分も歩いて足元を見ると,すでに登山靴に片足5,6匹くっついています。 そして,驚くほど素早く尺取虫状に登ってきます。(30秒あれば靴下を越えます) 払っても簡単には落ちないので小枝でこそいで落とし,靴下に達したヤツは手で取るしかありません。 (その小枝を拾うときも要注意で,地面に手を着くのはもちろん,荷物をおろすのも厳禁) そんなことの繰り返しで,やっと日の当たる尾根に出たときはほっとしました。 左は,靴の側面を登っているヒルですが,これもやっぱりボケ画像になって申し訳ない。(マトモな焦点では正視に耐えられない人がいるかも,とごまかす) 塩,又は塩水が有効だそうですが,もちろんそんなものは用意してない。 気付けば,靴下を越えてスネに何匹か食いついておりました。 時々止まっては払い落とし,を繰り返して山頂へ,そして立ったまま一休みのあとすぐに引き返し,帰路は駐車場まで飛ぶように下って来た(つもり)。 車に乗る前には,貼り付いてきたヤツラを一匹ずつ慎重に落とします。 でも最後に月集落内の安全な場所まで戻り,靴と靴下を脱いで確認すると,またもどこかに隠れていた5,6匹を発見,引き剥がします。(小さなヤツは靴紐の陰や,紐穴にでもいればわからない) 結局約2時間の間に,右足2ヶ所,左足4ヶ所やられてました。 実は犬もしっかりやられていたのですが,安全地帯に着くまで正直なところゆとりがなかった。 キュウンと鳴くので,後ろ足が真っ赤になっているのに気付く。(ヒルが潰れていた) 他にも足指の間にぷっくり膨れたヒルが3匹,小さなヤツがさらに2,3匹引っ付いており,もちろん必至で取りました。 ほとんど満腹状態のヒルは,落ちると団子のようになりますが,すぐに潰してしまったので,残念ながら画像がない。 人間も犬も,血だらけの足で帰宅したのでした。 (犬はさらにダニが2匹足指に残っていて,この被害はまだ完治せず) ヒルをネットで調べるとあるある,山のように情報や動画がUPされてます。 ヒルを詰め込んだケースに息を吹き込んだとたん,いっせいに活発化する動画がUPされてます。息を吹きこむのもイヤですね。(気の弱い人はこの種の動画を捜さないほうがいいでしょう) 登山系では「山たまごの東海岳行」にヒルの特集がありますので,ぜひ一読を。 ヒル忌避剤「昼下がりのジョニー」(右のもの)のプレゼント企画もあります。 ・イノシシ・カモシカなどの野生動物に付いて生息域を広げているらしい。 ・ヒルの動きは,温度・二酸化炭素・気配(空気の動き・振動)による。 ・一度吸血すれば一年以上生きられる。 ・天敵はいない! ・噛み付く際にヒルジンを注入するので痛みを感じにくく,かつ出血が数時間続く。 ・昔からの民間療法で"ヒル治療"(悪いところの血を吸わせる)なるものもある。 私の場合マトモに吸血される前に落としたつもりですが,四日目でも赤くなってます。 程度により多少かゆみの残る箇所はありますが,害はないらしい・・・感染症は別として。 ところで,ヒルに噛まれるときはやはり痛いです。 たまたま払ったつもりの一匹が手のひらに残っていて,人差し指の付け根に噛み付いてきましたが,その瞬間「痛っ」と判ったのでした。(即払い落とした) 犬はどうかというと,ヒルの記憶はないようですが,ダニの跡をときどき舐めてます。(エタノールで落としたものの一匹は取る際に頭が残ってしまったかも?) 最後に,今回もポイズンリムーバーを 使うのを忘れてました。(多少なりとも出血が早く収まるらしい) ★2018.5 涼しいので油断した古戸山で再びヒルにやられました⇒ 余談39 涼しくてもヒルは襲ってきた |