■ 080 王滝湖⇒天下峯⇒上脇不動岩 ■

天気が崩れるとの予報のもと,豊田市松平の王滝渓谷から天下峯一帯を歩きました。
王滝渓谷は15年以上前(まだ20世紀)に何度も来た場所で,ボルダリングで知られる前の天下峯も登りましたが,大変貌にびっくり。
先代の犬が山頂付近で行方不明になって探し回った覚えがある天下峯(360m)は,木が伐採され,ふもとは車でいっぱいです。
駐車場化した直下の広場には,訪問者のための簡易トイレまで設置されている。(しかも2つある)
ここから砦峠と呼ばれる三等三角点(仁王)に登り,西の不動岩・元観音の岩などを見て戻るコースでしたが,予想より早く雨に降られてしまい,目的地を少し省いて戻ってきました。(けれど,しっかり濡れてしまった)
王滝湖〜天下峯は松平自然歩道「卯の径」の一部で,道も整備されて史跡の案内もあり,歩きやすい気持ちの良いルートです。
ただ天下峯から北は藪コギ気味の場所もあり,下りでは一部道が不明でもあり,一般には天下峯まででしょうね。
80map.gif
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情復、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
王滝湖駐車場()に車を止めスタート,No1王滝湖かけ橋を渡ってNo2宮川散策道を歩くだけでも充分楽しめます。
川を離れたら,途中から天下峯矢印に従ってNo3古美山園地方面に抜け,道を横断して山道に入ります(これが卯の径)。
この近くには霊気あふれる古六所神社(No4)やB29の碑もありますので寄り道もいいかも。
竹林の中を進みNo5葡萄畑を抜けると,松平隼人助親正(大給松平一族)の墓や山姥の足跡(No6)という大岩を通って天下峯のふもと(No7)へ出ました。
津嶋神社へ抜ける林道には岩登りの車がいっぱい並んでいます。
林道を横切り天下峯へのコンクリート道を登っていくと,所石弘法堂(No8)手前が広場になっていてここも車だらけ。(簡易トイレ有)
わかりにくかった弘法巡礼道の登りはしっかりした階段に整備され,標高360mの山頂()は予想通りの展望です。
ここから北東へ三角点に向かう尾根道も,途中までは伐採されています。
さすがに最後は少々藪コギとなりましたが,砦峠直下で10人近い若者が岩に取り付いており,これを避けたせいで道なき道だった,と言えなくもない。そして電波反射板のある山頂( 三等三角点・仁王418.5m)に到着。

いったん下って西の観音堂(No9),不動岩(No10)を目指しますが,その場所は「愛知アルプス山行記」HP,または中根洋二氏の著書「愛知発 巨石信仰」を参照して頂きましょう。
ここらで雨が降ってきたので,残念ながらNo11元観音の岩とNo12付近の廃墟ウォッチングはパスして王滝湖に戻ることにします。
帰路(緑線)は廃道を下りましたが,雨が強くなって急いでいたせいか,No13付近で分岐を間違えた。
No14付近で気づいて戻ろうか迷ったものの,山中を突っ切ってなんとか林道に下りました。(あまりやってはいけない)
あとはひたすら最短距離で戻りましたが,驚いたことに王滝湖バーベキュー広場では,まだ雨の中で遊んでる人たちがいました。

天下峯の場所はこちら⇒mapion (元観音の画像は2007年のものを使っています )
「砦峠」は418.5mの山頂ではなく,すぐ東の鞍部を指すという話もあるようです。まあ,どちらでもいいのですが。

王滝湖 駐車場()からすぐに王滝湖とかけ橋が見えます。
中央部が王滝湖園地で,バーベキュー場は右奥の地面が見えるところ。
たくさんの家族連れ(?)が遊んでました。
さらにその奥へ向かうと宮川散策路。
橋 No1 王滝湖かけ橋。(1978年竣工)

下をみるとダム湖はすっかり砂で埋まってしまい,水深1mもないような感じ。
50年持たない巨大砂防ダムは,壮大な浪費と違うのだろうか。(そういったらみな当てはまる?)
宮川 No2 宮川散策路を歩く。

王滝渓谷に来るならここを歩かなければ・・・と思うのですが,この日誰にも会わなかった。
雨の予報ですからねえ。
葡萄園 No5 葡萄園付近で景色が開けた場所。
右手方向に葡萄園。山姥


右の画像は山姥の足跡という案内が立つ大岩(No6)。
でも,どこに足跡があるのかわからなかった。
直下P No8 所石弘法堂前の広場は岩登りに来た車で埋まっていました。
最奥に二つ並んだ簡易トイレが見えています。

ネットで見ると,この一帯のあまりの混乱で,ボランティアが動いて自主ルールもできたようです。
登る 左:石仏の案内する登山道を行く先行登山者。
札登る 
右1:しっかりした階段が出来ていました。

右2:天下峯山頂()にぶら下がる登頂札=4。
バイケイソウ 三等三角点・仁王418.5m

売りここらは人が減って土地が余り,さらに開発の失敗で,売物件の看板があちこちに目立ちます。
No12まで行くと,ナンバープレートの付いた謎の放置車両や廃屋があります。
観音堂 No9 観音堂。

帰路への分岐の上,集落を見下ろす場所。
観音様の元々の場所からおろされたそうです。
(元の場所がNo11元観音・・・そのままの名称)
不動岩 No10 迫力の不動岩。
ボルト
脇に立つのが不動様,その右奥上方に弘法様と役行者。

この場所はちょっとむつかしいので探索には覚悟が必要。
元観音 No11 元観音。
中央の石碑には「天授神霊」と刻まれている。
 ボルト
右画:この巨石には岩登りのボルト が2本打たれています。
せめて抜いて帰れ!と思う。
(持っていたプライヤーで回そうとするも固くて断念。)

2013.05.21 UP ■戻る■
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