■ 087 花丸峠/東栄町から ■

その名もなんとなくうれしくなる花丸峠(設楽町/東栄町境)に,北の東栄町桑原集落南端から登ってきました。
2年前の12月にも,南の設楽町側からこの花丸峠へ登っています。(No55 花丸峠は道がなかった参照)
そのときも,途中からルートがわからなかったのですが,この北側からの花丸峠も最後は道が消えます。
それでも,不明なのは最後の100mほどですから,強引に突破できます。
たどりついた峠は,2年前とまったく変わらず,時が止まっているかのような風景。
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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
設楽町から平山明神登山口を経由し,東栄町桑原集落を抜けて,花丸峠へ向かう分岐に着く。
旧街道入口は駐車スペースが厳しいので先へ進むと右手に,道路改修で取り残されたとおぼしき絶好の駐車場所がありましたので,ここへ停めて出発地とします。()
なぜか「ポットリ湖」との標識(オブジェ)があり,手製の腰掛とテーブルが用意されていました。
(すぐ脇を流れる下粟代川は,ちょっとした渓流気分)

駐車地から少し上流へ戻り,No1分岐から旧道に分け入り,峠に向かいます。
(ここは途切れた県道424ということになります・・・むろん車は走れないが)
なだらかに上っていくと,左は谷,右は急傾斜の崖状急斜面となっていき,まず最初の倒木に出会いました(No2)。
先に進むと道が荒れ始め,やがて倒木だらけの状態となり,No3付近でついに道は消失。
どこかで道を間違えたか?といったん引き返してみましたが,道らしき痕跡は他にありません。

結局,消失した付近からそのまま斜面をトラバースするように進み,あっさり花丸峠に着きました。(No4)
訪れる峠ハンターの人たちもここで少々悩むようですが,突破する以外に道はなさそう。
(ただし,寒い時期に限ります・・・ヒルの群生地らしいので)

峠には2年前と変わらぬ石碑と倒壊した南無阿弥陀仏の石塔。
そのまま進めば,2年前のルートで設楽町長良へ下ることになります。(No6の青線)
石垣を見ながらさらに少し登って行くと,前回は気づかなかったもう一つのルート,地形図に載っている月集落へ直接向かうと思われる広い旧道が延びておりました。(No5の緑線)

東栄町側のルート上には石仏があると聞き,その確認も大きな目的でしたが,これは残念ながら不明。

花丸峠の場所はここ⇒MAPION

P 駐車地点。()
ボットリ湖(右:ボットリ湖?)

地元民が趣味で造作したと思われるオブジェ(?)がいくつか残っています。

春にはテーブルで優雅に一服・・・という場所。
入口 No1 ここから右斜面を登っていく。

旧街道(消える県道424)への登り口。
倒木
No2 最初の倒木。補修

ところどころ,路肩を補強した形跡が残っています。
(右画像)
斜面 荒れてきてますが,この辺りはまだ旧道らしい趣。

気にせずさらに登って行きましたが,それも長くは続かなかった。
崩落 No3付近,もはや道はない。落し物

藪コギ気味に進んで行くと,誰かの落し物が目に付いた。(右)
峠 No4 花丸峠に到着。

相変わらず荒れていますが,石垣があちこちに残っており,かなり人の手による地形が残っています。
(茶屋が3軒あったという話や,城址だという説もあるようです)
石垣 花丸峠の石碑を上から見る。

中央部,タテに石垣が走っているのがわかるでしょうか?
かつて何らかの建物があったのでしょう。
岩陰 岩気になる巨石。

左:石の下の空間には何かあってもおかしくない。

右:名前のありそうな大岩。


2013.12.11 UP ■ No1〜100へ戻る ■
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