■ 090 宇利城址〜世界の桜の園〜雨生山/新城市 ■

もうトシのせいか膝が不調でしばらく静養状態でしたが,ちょっと良くなったかな?と低山に出かけることにします。
今年2度目の大雪の直後で,必然的に奥三河は避けて暖かな海沿いの雨生山へ,「世界の桜の園」から登ってみました(初)。
この「世界の桜の園」には比丘尼城(No2)という宇利城の支城があったと言われています。
本城の宇利城址はこの北方1.7km(地図上部枠外)と近いので先に行ってみましたが,これは想像以上の見事な山城でした。
正面本丸前にそびえる土塁高さは10m以上あり,木を切って整備されたこともあって,一見の価値ある迫力です。
見どころが多くてつい歩き回ってしまい,あとで膝の不安+パワー不足になるのですが,とても満足の城址探訪となりました。

「世界の桜の園」は中宇利の有志により手入れされた桜の植山林,予想以上の広さで,春には素適な風景に出会えそうです。
しかしまだ1ヶ月以上早いので冬枯れの状態・・・もっとも,開花の頃は人が多くて犬連れでは来られないかも。
比丘尼城址からNo3「愛の鐘」を経て,一旦下って林道経由で雨生山へ向かいますが,あちこち脇道があって少々わかりにくい。
林道経由を大回りしてしまい,登山道からやっと金山〜雨生山を結ぶ尾根に出た時にはかなりの疲労感で退却も考慮する状態。
膝の不安もあるし・・・と少々迷いつつ尾根を進むと,左右に広がる大展望に圧倒され,疲れも吹き飛びすんなり雨生山に到着です。
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この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。

_90URImap.gif宇利城址へは,県道81号・中宇利の信号を北に進み,案内板を見落とさなければ着けます。(右:路上駐車〜)
世界の桜の園は,この信号を逆(南)に進み,案内で左折して道なりに走ると池の手前の高台が駐車場()です。
登り始めて間もなく後ろを振り返ると(No1付近),吉祥山と本宮山が並ぶように見えています。
以後,常にこの風景を見ることになり,今回ルートの象徴的な景色でした。
素直に尾根筋を登ればよかったのですが,北よりの斜面を登ったところ,比丘尼城址(No2)を過ぎてしまいましたので少し戻ります。
城址にそれらしき土塁・溝はありますが,残念ながらあまり明確な遺構は残っていないようです。(植林造成?)
引き返して先に進むと左手にあるのが「愛の鐘」(No3:個人的にはこれ何?),縁はないけど鳴らしてみるとかなり大きな音でした。
金山方面と分岐して西へ下っていきましたが,近道(No10)もあるようで,分岐に迷いつつも素直に林道出会(No4)へ着く。
No4からNo5はくねくねと曲がる林道歩きで徐々に登っていきます。(これがけっこう長く感じる)
No5からふたたび登山道となり,雪解け水(?)の流れる登山道をNo6の尾根までは一気の登りでした。(足を滑らせぬよう注意)
尾根に着くとヨレヨレでしたが,ここからは雨生山までは,疲れを忘れる素適な尾根歩きとなります。
左に猪鼻湖・浜名湖,右に吉祥山・本宮山,遠く北に奥三河の山〜白い恵那山と文句無しの展望の中で,膝の不安も忘れました。
途中20人くらいの団体登山とすれ違ったのはご愛嬌か。(雨生山山頂でなくてよかった)
No7の展望ピークを過ぎると雨生山までの最後の登り,山頂(:313m)には数多い登頂札と大きなケルンがありました。
帰路はさすがに登り返す元気がなく,No8の小川沿いから神社横の放牧地(No9)を抜けて駐車場に戻りました。
雨生山山頂からまっすぐ北に下るルート(緑の点線)がよかったかもしれないと思いついたのは,残念ながら車に着いてから。
雨生山の場所はこちら⇒mapion (宇利城址は雨生山の北方向約2.5kmの地点)
・2015.11 同じようなルートで金山経由で一周しました⇒No112 世界の桜の園〜金山/新城市


土塁 up左:宇利城址本丸前に見える圧巻の土塁・・・ここまではかなりの登りです。(右)
下:宇利城案内(拡大可)
宇利城縄張
土塁 左:本丸跡,広い!
下:なかなか充実した案内板の数々宇利城縄張
斜面 左:「世界の桜の園」からの登り道には、その名の通りいろんな桜が植わっています。吉祥山・本宮山


右:No1の展望。
吉祥山・本宮山。
愛の鐘 No3 愛の鐘。

ロープを引っ張ると,大きな音が鳴り響きます。
澄んだいい音です。(でかい音)
桜の時期なら似合うかもしれないが。
No4林道 No4 林道出会い(ゲートあり)。
ここに車を停めて雨生山,又は「世界の桜の園」へ登る人もいるらしい。

正面に見えるのは吉祥山。
尾根 No6 縦走尾根に出ました。
ここから雨生山へは展望の尾根道。
金山へは40分くらいでしょうか?
(今度行ってみよう)
No7 view No7 ひらけたピークから西を見る。
雨生山(正面右)へはあと10分ほど。
その遠くは坊ヶ峰だろうか?

ここは全周囲展望良し。
山頂 雨生山山頂(313m)ケルンの後ろに,まっすぐ北に下る道が見えます。(案内板もあり)
展望
そしてもちろん浜名湖がよく見えます。(右画像)

唯一,昼食を車に忘れてきてなんとも無念。
仕方なく,コーヒーだけ飲んで引き返す。
帰路 No8 林道から川沿いに下ってきたところ。


右:神社を過ぎた所に牛が放牧されていました。(No9)
案内板 案内板の立つ「世界の桜の園」駐車場()に戻ってきました。
約7.5km(2時間半)でしたが,宇利城址を登ったあとでは予想以上に疲れが・・・。
単に運動不足というか,トシというべきか,でも幸いに膝を悪化させずにすんだのはありがたい。

2014.02.20 UP ■戻る■
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