設楽町の東納庫の登山口からのルートで,「天狗の庭」の謎の石たちで知られる碁盤石山に登ってきました。 その往路途中,七尋岩を過ぎたところでマムシに遭遇。 その日はもう9月も半ばというのに,名古屋では33度という真夏日。 この気温では,1000mを越える場所でも,マムシはまだまだ活発なのでしょう。 七尋岩から天狗の庭に向かおうと歩き始めてすぐです。 突然犬が登山道の脇の枯れ葉溜まりへダッシュしたと思ったら,びっくりしたようにジャンプして,飛んで逃げました。 そこにはトグロを巻いた小さめ(50〜60cm)のマムシ。(右画像) 「またも噛まれたか!」とあせりました。 このマムシ,右画のようにトグロを巻いて,さかんにシッポ(左上)を振ってます。 カシャカシャという,尾を打ち鳴らす音も聞こえます。 まだ興奮している犬を押さえながら,近くに落ちていた枯れ枝を拾い,思い切り打ち付けてやると,マムシはもんどりうってひっくり返りました。(左下画像) この状態を枝でつついてみましたが,まったく動く気配なし。 「やっつけたかな」と,ひとまずマムシは放っておいて,犬の状態を見る事にします。 まずはよく一番にやられる口付近を見るのですが,どこにも傷が見当たりません。 血も出ておらず,噛まれた時のように首を振るようなしぐさもない。 頭付近や足も血が出ているところはありません。 しばらく様子を見ましたが,腫れてくる気配がないので,どうやら今回はうまくかわして,どこも噛まれなかったようです。 もし噛まれていたらもう登山どころではなく,20kgの犬を担いで車まで下りなければならないか,と思っていたので,大丈夫とわかって心底ホッとしました。 それにしても,過去に2度も噛まれているのに,全く反省のない犬で困ったものです。(余談その5) ひっくり返ったマムシはそのままにして,目的地の碁盤石山頂へ向かいました。 帰路,この現場に戻ってくると,おや,ヘビの死骸(のつもり)が消えているではありませんか。 野生動物がくわえていった可能性もありますが,一番ありそうなのは「ヘビが息を吹き返した」という可能性。 思い返せば,枯れ枝の一発では,簡単すぎたノックアウトだったような気もします。 今年のマムシは,これが2回目。 1回目は7月に朝の散歩で,矢作川河川敷を歩いているときでした。 夏草が繁ってヨシなどと絡まり,毎日歩くルートの道幅(1m弱)以外は,背丈以上に伸びた草で迷路のようになったところです。 なんと,目の高さまでマムシが登っておりました。(早く気づいてよかった) 持っていた杖(単なる竹)で,思い切り打ち付けると,あっさり下に落ちてしまいました。 これは1mくらいのりっぱなマムシでした。 やはりひっくり返ったまま,まったく動きません。 「もう大丈夫」と思って,その日はそのまま散歩,翌日カメラを持ってその場所に来ると,ない。 うーむ,ネコやタヌキが持っていったのかと思っていましたが,今回の碁盤石山でのことを考えると,気絶していた(ふり)だけで,すぐに逃げていったのかもしれません。 マムシは死んだふりをするのか? 今度出あったら観察してみようかと思います。(出会わないほうがいいけれど) |