最近,西日本(中国・四国以西)でのダニによる新感染症のニュースをよく聞きます。 「重症熱性血小板減少症候群」という名で,4/17現在の死者は8人。 他にも「日本紅斑熱」や「ライム病」などダニが媒介する感染症がいくつかあるけれど,どれも熱が出るのが特徴のようです。 4/14に登った新城の瀬戸山から戻って2日後,あちこちのかゆみとともに,右腕内側に食いついたダニを発見(右画)。 藪コギはなるべく避けたものの,斜面で倒木や枝に触れ,乗り越えたりくぐったりしたので,ダニがついても不思議はない。 服は全部着替えたのですが,車に落ちてるダニ,ザックや犬に付いてたダニなど,可能性はキリがないのでしかたないところでしょう。(朝の散歩という可能性も残るが) TG620の解像度を上げ,スーパーマクロで撮ったのが左下の状態です。 (ダニの頭がモロに皮膚にめり込んでますね) ほんとはアルコールがいいのですが,手元にあったペイント薄め液を塗っておき,夜風呂に入ったらポロリと取れました。 あまり血を吸われる前なので,こいつの大きさは2mmくらい。 このダニのせいかどうか不明ですが,あちこち体がかゆいです。(右上の画像でも皮膚が赤く腫れてます) さてその翌日,再び体の2ヶ所で噛み付いてるダニを発見。 ひとつは股の微妙な部分で,食い込んでるヤツを引っ張ったらわりと簡単に取れてしまいました。(頭が残ってないといいけれど) もうひとつは左脇下の見にくいところで,やはりペイント薄め液を塗っておいたのですが,とにかくかゆいので時々触れていたら,そのうち取れました。 で,その3匹目の画像が右のもの。(こいつは1.5mmくらい・・・頭もちゃんと付いてます) 去年(2012)6月に藪コギした鉢盛山 のあとでも2匹にやられて,感染症はなかったものの,傷口はその後3〜4ヶ月も腫れが残り,何度もかゆみがぶり返していました。 今回はなんと3匹ですが,地域的にみて新感染症の心配は少ないでしょう。「ライム病」は標高800m以上の長野・北海道という点から除外できるし,「ツツガムシ病」は風土病ということで可能性は低く,残るのは「日本紅斑熱」と「Q熱」か?(ともに年間20〜40名位) 48時間以内に駆除すれば感染は少ないそうですが,部分的に発疹が出来てかゆいのも気になりますので,念のため皮膚科を受診しました。 3日分の抗生物質と,かゆみ止めのステロイド軟膏を処方してもらいましたので(右),ひとまずこれで様子見。 その後約一ヶ月経ちましたが,右手の傷跡は左の画像の状態です。 ふだんは忘れてますが,まだ時折痒みがぶり返しますのでつい掻いてしまい,そのカサブタになった跡が刺し傷上部の,皮膚が赤黒くなった部分です。 ハチと同じく何度も刺されることによるアレルギー抗体値の問題は残るし,まだしばらく(夏過ぎ頃まで)かゆみは残ると思われます。 ◎後日談として・・・刺されてから3ヶ月,7月になるとさすがに痒みもなくなり,傷跡は目立たなくなりました。(右画像の状態) わずかにふくらみが残り,色が濃いので場所がわかりますが,気になるほどではありません。しかし,長かった。 当初,中国由来かと言われた「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」のウイルスは,最新の情報では国内由来のようで,愛知県周辺では三重・岐阜・長野・静岡で(全部だ)動物の感染,或いはウイルス保有のダニが見つかっています。 愛知県でも見つかっていないだけで,SFTSウイルスは存在すると考えるべきでしょうね。 |