家の付近にはアシナガバチが出没し,ときどき家の外に唐笠状の巣を発見し,場所によっては撤去します。 過去には刺されて一晩入院の経験もあるので(余談No9 「毒といえば蜂の毒にも注意が必要」)注意すべきお友達ですが,今回はその集団の話。 2021年秋,波板屋根の自転車置場の天井にアシナガバチの集団を発見。(右画の左:9/26) ハチの巣別れだろうと様子を見ていると,そのうちこの群れがさらに分裂し,半分ほどは玄関の上に引っ越してきました。(右画の右:10/17) 玄関扉の上にある注連縄付近に集まっています。 「ここは困るな」という気持ですが,ここまで待ったのでしばらく観察することにしました。 通常の巣別れなら女王バチがいるはずですが,この群れにはそれらしきハチがいない。 そのせいか,群れはいつまで経っても居座ったままです。 |
一か月過ぎる頃からはすこしずつ群れの数が減ってきました。(右画:11/2) ハチの群れは,おそらく飲まず食わずですので,個々の体力がいつまで持つか?という事でしょう。 この頃には,気候も秋が深まって涼しくなってきました。 秋も深まってきたこの頃,家の横に寝かせてあった梯子を使おうとしたところ,その下にこのハチの群れの発生源と思われる大きな巣を発見。 (当然カラッポですが 下画:11/9) アシナガバチの巣としては,かなりの大きさです。 (私の見た中では最大級) せっかくなのでざっと数えてみると,巣穴の数はざっと400! これはすごい。 大き過ぎる群れに無理があったのか? 或いは,何らかの突発事態で,女王バチが消えたのか? 2ヵ所に別れたハチの群れは,少しずつ減っていきました。 (このころになると寒くなってきて,よくここまで頑張ったものだとの感想) そして,11月の後半にはついに最後の数匹の個体に。(右画:11/27) 12月には,注連縄のウラに隠れて残っていたハチも一匹もいなくなりました。 いったいどこへ消えてしまったのでしょう。 自然の摂理とはいえ,彼らはどこで生涯を終えたのか,少々気になります。 最後に,書き古されていますが次の言葉を。 「そして誰もいなくなった」 |