■ 余談46 アシナガバチの放浪 ■

家の付近にはアシナガバチが出没し,ときどき家の外に唐笠状の巣を発見し,場所によっては撤去します。
過去には刺されて一晩入院の経験もあるので(余談No9 「毒といえば蜂の毒にも注意が必要」)注意すべきお友達ですが,今回はその集団の話。

210926-22109262021年秋,波板屋根の自転車置場の天井にアシナガバチの集団を発見。(右画の左:9/26)
ハチの巣別れだろうと様子を見ていると,そのうちこの群れがさらに分裂し,半分ほどは玄関の上に引っ越してきました。(右画の右:10/17)
玄関扉の上にある注連縄付近に集まっています。
「ここは困るな」という気持ですが,ここまで待ったのでしばらく観察することにしました。

通常の巣別れなら女王バチがいるはずですが,この群れにはそれらしきハチがいない。
そのせいか,群れはいつまで経っても居座ったままです。
J211102g 一か月過ぎる頃からはすこしずつ群れの数が減ってきました。(右画:11/2)
ハチの群れは,おそらく飲まず食わずですので,個々の体力がいつまで持つか?という事でしょう。
この頃には,気候も秋が深まって涼しくなってきました。

秋も深まってきたこの頃,家の横に寝かせてあった梯子を使おうとしたところ,その下にこのハチの群れの発生源と思われる大きな巣を発見。
(当然カラッポですが 下画:11/9)
梯子巣
アシナガバチの巣としては,かなりの大きさです。
(私の見た中では最大級)
せっかくなのでざっと数えてみると,巣穴の数はざっと400!
これはすごい。

大き過ぎる群れに無理があったのか?
或いは,何らかの突発事態で,女王バチが消えたのか?

211127211109 2ヵ所に別れたハチの群れは,少しずつ減っていきました。
(このころになると寒くなってきて,よくここまで頑張ったものだとの感想)
そして,11月の後半にはついに最後の数匹の個体に。(右画:11/27)
12月には,注連縄のウラに隠れて残っていたハチも一匹もいなくなりました。
いったいどこへ消えてしまったのでしょう。

自然の摂理とはいえ,彼らはどこで生涯を終えたのか,少々気になります。
最後に,書き古されていますが次の言葉を。
「そして誰もいなくなった」
2022.02.07UP ■ 余談一覧に戻る■
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