■ 101 大峠(真久峠経由)/設楽町津具 ■

神龍
大峠は東栄町・豊根村・設楽町の3町村の境となる山で,4年ほど前に東栄町側の白山妙理大権現から南の尾根伝いに登ってます。
このときは秋が深まっていて見事な紅葉の山でした。(No37 白山妙理大権現から大峠をめざす 参照)
今回はまだ紅葉には早いけれど,このくらいの標高(954m)の山に登ってもそれほど暑くはない。
行く人も少ないと思われる奥三河の里山に,真久峠を経由して登る一般ルートで登りました。
ついでに白鳥山(No83白鳥山参照) を去年登ったときに見忘れた「テホヘの館」の天井絵を再確認しようと先に寄り道。
10年近く前に一度見てますが,今回改めてその良さを再確認,そして四隅に四神が画かれているのを初めて知りました。

石仏のある真久峠は,旧道が尾根を切通しで抜ける場所で,ここから大峠への登山道が分かれます。
ところどころ薄い踏み跡をたどって,途中の鉄塔からの展望を味わいつつ到着した大峠は,山頂らしからぬゆるやかな尾根上のポイントで,4年前に反対側から来たかすかな記憶と,秋風がたいへん涼しかった。
map
この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の数値地図50000(地図画像),数値地図25000(地図画像)及び電子地形図25000を複製したものである。(承認番号 平26情複、第48号)
この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。
R153から面の木経由で県道80号を津具に下り,県道427号で白鳥山へ向かいます。ふもとで分岐して白鳥神社の下にある「テホヘの館」の駐車場に着くと,きょうも花祭りの広場は無人でした。
この建物は,津具で唯一花祭りの行われる場所なのです。
view 天井画をじっくり見て写真を撮った後は,津具川を渡って東へ走ります。
右手には,これから登る大峠が見えていました。(右画像)


村道から林道に分岐してすぐの墓地()に車を止めて出発地とする。
ここからも天狗棚や井山の風車が見えます。
300mも歩くと登山口の案内があり(No1)旧街道へ・・・石がゴロゴロする枯れ沢のような道でかなり荒れています。
しかし,標高の上がるNo2付近からは,ところどころ林間から津具の町や天狗棚が見えて気分はいい。
歩く人も少ないのか,夏草を掻き分けて進む場所もありますが,ほどなく石仏の立つ真久峠(No3)の切通しに着きました。
ここで街道とも別れ,登山道らしくなります。

送電鉄塔の立つNo4地点は見晴らしがいいのですが,いたるところイノシシの堀跡だらけ。(草の根を食べるのか,虫を食べるのか?)
耕された土のおかげで一帯は背高のススキが生い茂っており,どこが道やらよくわかりません。
鉄塔の足でなんとか方向はわかるけれど,藪コギ状態でルートには注意が必要。(でも西斜面に出ればすばらしいが展望あります)
この先何度も折り返しながら登ると,あとは直進の尾根道になります。
No5付近では,駆けてゆく鹿に遭遇しました。

No6のピークには御料局三角点があるはずで,これも目的のひとつにしてきたのですが,ルートどおりに踏み跡をたどっていくと,ピークを迂回して行くではないですか。
そのままいったん下りになってしまったので,御料局三角点は帰りの楽しみに取っておきます。
最後の尾根を登ると,三等三角点「滝川」といくつかの登頂プレートが迎えてくれました。 

 大峠の場所はここ⇒MAPION 
注:左図は国土地理院の旧地図を使って作画したので,標高は953.7になっていますが,新しい地理院地図では954.1になってます。(2014.3月に切替があった)

神龍 左:「テホヘの館」の天井絵,神龍。
中国水墨画家の手によるらしい。
天井の四隅には,四神(青竜・朱雀・白虎・玄武)が描かれておりました。
四神
ハウス 左:駐車地()の墓地にはこんなプレハブ家が。
 
中は近隣の石仏を集めたようで,かなりの数がありました。真久峠のものもあるのか?(窮屈でかわいそう)
不法投棄 林道を歩き始めてすぐ,不法投棄と思われるタイヤの山が道路脇に・・・。

真久峠 石仏 左:石垣で補強の真久峠切通し。
この先へ下ればすぐ舗装林道。

右:峠の石仏(馬頭観音)
古い「愛知の130山」によれば4体あったはずですが,残りはどこ?
(駐車地のプレハブ内?)
猪 左:鉄塔の下は猪の掘り跡だらけ。
ここからは,井山・天狗棚がよく見える。
井山 風車 (もちろん風車も)
ケルン  尾根道には,誰が積んだのか?ケルンが。
(これは2つ目)
峠 左:静かな大峠山頂に着いた。滝川954.07



右:三等三角点「滝川」
最近高さが修正されて,標高は954.07m。
御料局三角点 帰りにはちゃんとピークを通って,この御料局三角点を確認してきました。

ちなみに,左下に映っているのはキノコです。
(名前はまったく不明)


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