豊橋市の吉祥山は整備されたコースと頂上の全周囲展望で人気の山、私も豊橋側から2回登ってます。 うち1回は新城側北コースの林道まで下って登り返したこともありますが、もうひとつ、北西の今水寺跡から登る旧参道ルートがあるらしい。 武田信玄によって焼かれたという今水寺跡から、この山の由来という奥の院=吉祥天祠へ登るルートを歩いてみよう、と出かけました。 今水寺跡の近くで栗を売っていた地元の方に聞くと、「10年位前までは地元で草刈やってたが、今はどうなってるか・・・」との話。 少々不安ながら行ってみると、熊野神社付近が少々わかりにくいものの、その先は明瞭な踏み跡で要所に道案内もありました。 熊野神社から一時間ほどかけて着いた山頂は、きょうも10人近くが休憩中、かすんで遠望はなくても爽快な秋の展望を楽しめました。 今回は老犬もなんとか登頂できたし、買って帰った栗も茹でておいしく食べ、秋の味覚も味わった一日。 ・2014年の吉祥山(Aコース・Cコース)はこちら ⇒No88 吉祥山/豊橋市側から |
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■この地図は,国土地理院長の承認を得て,同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものである。(承認番号 平29情復、第241号) ■この地図を第三者がさらに複製する場合には,国土地理院の長の承認を得ることが必要です。 |
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せっかくなので、まずは今水寺に関係するふもとの延寿庵(地図左上:No1)に行ってみます。 ここには今水寺のものと伝わる「大日如来坐像」と「十一面観音立像」があるらしい。(残念ながら見ることはできなかった・・・最近の盗難の多さを考えれば当然ですが) ここから300mほど東の今水寺入口のゲート(No2:右画像)は「クサリをはずして登ればいい」と教えてもらったので、その言葉に甘えて車で通過、No5熊野神社の先の林道わき(P)に止めて歩き始めました。 今水寺跡(No4)では、弘法大師の小堂と石仏、井戸跡、よくある伝承の「血洗い池」などが残っています。 草に埋もれてますが、付近に転がる石には礎石も含まれているのだろうか? 付近を一周探索してから熊野神社の鳥居の左側、薄い踏み跡をたどって登りはじめます。 新城市のHPにあった「参道とされる堀割状の遺構」という一文が記憶に残っていたからですが、これではなく素直に石段を登り神社脇を抜けて行くのが正解ルートだったようです。 それでも少し進むと明らかな踏み跡(上記の正解ルート)に合流できて、案内杭や中電の巡視路標識が現れる頃にはりっぱな登山道になり、やがて林の向こうに送電鉄塔(No7)がかいま見えました。 No6付近まで来ると、株立ちのミズメ(?)やカゴノキの巨樹が左右に見られて、東三河の低山らしい趣きがあります。 尾根(No8)に出るとルートは東に向きを変え、ゆるやかに登りながらやがて吉祥天の祠(No9)に到着です。 これできょうの目的は達成したのですが、ここまできたら山頂まで登って展望を見るというものでしょう。 渋る犬をなだめながら最後の急登を登ると、霞んで見えない南アルプスは残念ですが、作手の山から三河湾、石巻山、県境方面の山々が連なって見えました。 帰り道で吉祥天の祠からついメインのCコースに入ってしまい、気づいて引き返しましたが、下りは分岐に注意が必要。 最後の熊野神社と林道との分岐(右画像)を間違えなければ、神社拝殿の真裏にたどり着けるハズです。 吉祥山の場所はこちら⇒ |