枯野の時期で,里山歩きにはいろいろ都合がいいんですが,遠出しにくい事情で近隣しか行ってません。 そこで最近知った地図の話を余談にします。 どこかへ行くときは地図を眺めて行く先を確認し,必要な範囲をプリントして持っていくのですが,その時使う地図といえば,都市部ではgoogleマップかMapionが多いです。(見やすさと使いやすさで) 車で初めての場所に行くときなら,ネット上でルート検索して目的地へのざっとの時間とコースを確認しておきます。 でも山となると等高線があるのが絶対条件なので,カシミール3Dを使っての地理院地図に頼ることが多いです。 ガーミンのGPXデータを扱うにもカシミール3Dが一番慣れてるので基本的にはこれでいいのですが,遊び心で眺めるには国土地理院にいろいろな地図があります。 基本の「地理院地図」でもかなりいろいろな表示が出来ますが,「地図・空中写真閲覧サービス」なんぞというのがあって過去の空中写真が見られたりします。 これがなかなか楽しめるのですが,しかしこの操作がよくわからない。 「和犬を相棒に里山を歩く」での山地図表示に,「ウォッちず」上で作画した画像を使っていたときも,その操作しにくさにはかなり悩みましたが, ”使いにくいのは国土地理院の仕様である”とあきらめておりました。 (必然的にヒマなとき以外あまり使わないのですが) でも最近になって,「Googleマップを使って国土地理院の地図を見る 」というのを偶然見つけました。(上記名前で検索すればすぐ出てきます) これがたいへん楽でいいのです。 普通のGoogleマップと操作は基本的に同じで拡大・縮小が楽,そして画面右上の▼をクリックすると,右のような「地図スタイルを変更」という一覧が出る。 ここから選択すれば,古い航空写真だろうが,1920年の地図だろうが自由に選んで表示できるのです。(その地図がない場合もある) なんて便利な地図機能なのだろう!と悔しいが,感服しました。 で,これがgoogleのサービスなのかと思ったら,全く違うのです。 urlから追っかけたらの「地理@沼津高専」と出た。 他にも「Yahoo! Open Local Platform (YOLP)を使って国土地理院の地図を見る」とか,いくつかのおもしろい試みが載ってる。 沼津工業高等専門学校 教養科の先生(地理教室)のホームページにある地図コンテンツということなのですが,「いや,たいしたもんだ」とあらためて感心。 ありがたく使わせて頂くことにします。 でもあまりに知られてしまうと,回線がパンクするんじゃないかと気になる。 そして,沼津高専のホームページとなると,いつの日か消えてしまうかもしれない。 ちょっとそれが心配。 ☆追記1:(余談の余談)最新の地理院地図では当初,送電線と送電鉄塔が消えていて問題となりましたが,強い要望もあって現在はちゃんと載っています。地図上でこの記号の有無は,時に命にかかわる問題になりうるので,これは当然の修正と言えるでしょう。(参考:電子国土基本図に対する指摘事項と対応の考え方) ☆追記2:このページのUP後,地理院地図の変更等で,現在は下記の二形態で見られます。 元地図変更のフォローまでして頂きまして,ありがたいことです。(2023.1up) □ウェブで国土地理院の地図を見る(最新図) □ウェブで過去の地形図や空中写真を見る ☆追記3:「No172 長江城址」の項で触れてますが,米スタンフォード大で100年以上前の地理院地図が公開されています。ほぼ全国版で”すごい”のひとこと。→余談50 昔の地図(スタンフォード大「五万分一地形圖」) ★追記4:地理院地図も日進月歩で変化が激しく,ここに書いた内容もすっかり古くなり, 同様の古い地図が埼玉大学教育学部の「今昔マップ」でも閲覧できます。(いつまで可能かわかりませんが) |